ブックマーク / katari-mata-katari.hatenablog.com (31)

  • 絵本『かなしみがやってきたら きみは』~かなしみに親しむ~ - 語る、また語る

    小さい男の子とかなしみのはなし。 男の子とかなしみのやりとりをとおして、 かなしいときにどうしたらいいかの アドバイスしてくれる絵です。 かなしみは、手足があって丸っこい おばけのようなかたちをしていて、 アタッシュケースをもって、 からやってきます。 なんとも可愛らしいです。 かなしいときは、 何もしなくったっていい。 どうしていいか わかんなかったら ただ いっしょに すわって ちょっと だまっててごらん 好きなことをしたり、 外に出かける。 自然の中に身を置く。 ふたりが すきなことを みつけるのも いいかもね えを かくとかさ―― かなしみは いえの なかに いるのは いやかもしれないよ (中略) ふたりで もりの なかを あるいてみるとかさ きの おとに みみを すませて みるとかさ 「外の空気はいいものだよ」と 教えてくれたのは、わたしの母でした。 気が滅入ったときは、 外の

    絵本『かなしみがやってきたら きみは』~かなしみに親しむ~ - 語る、また語る
  • ブログに書かれないことの方が多い。 - 語る、また語る

    読んだについて ブログに書くことがあるが、 すべてを書いているわけではない。 自分の中で学びがあったり、 心から人に勧めたいものだけを選んでいる。 だからブログに書いた一冊のの裏には、 ブログに取り上げられることのなかった 何冊ものがある。 ブログも同じ構造をしていて、 書かれたことの裏に、 たくさんの書かれなかったことがある。 わたしたちには、 いろいろなことがあって、 いろいろなことを感じているけれど、 そのうち口に出して人に伝えることが一部、 文字にしてブログに書くのが一部。 のこりは自分の中にとどまっていて、 やがて忘れるかもしれない。 ブログを読み、 または読まれる関係において、 ブログはその人の一部であり全部だ。 ブログの文字の向こうには、 書かれなかった言葉が 広がっているのだと思うと、感慨深い。

    ブログに書かれないことの方が多い。 - 語る、また語る
  • しあわせのハードルは低い - 語る、また語る

    一日のおわりに、 今日のよかったことを思い出すと、 前向きになれるというのは、 よく聞くはなしである。 わたしにとって、 それはとても簡単である。 なぜなら、「ごはんをおいしく べられた」というのが、 いつも思い出されるからだ。 「ごはんをおいしくべられた」と 一口にいっても、朝、昼、夕と 三回もごはんをべる機会があって、 すべておいしくべられたのなら、 それだけでよかったことは三つ*1となる。 なんなら、おやつを加えたっていい。 (そしたら四つになる。) ごはんがおいしくべられるしあわせは、 おいしくべられないときのことを 考えるとよくわかる。 心身がとても不調なときは、 ほんとうにごはんがおいしくないのだ。 べることは楽しいことなはずなのに、 楽しくないのだ。 毎日いろいろあるけれど、 ひとまずごはんをべて「おいしい」と 感じられるのであれば、もうしあわせだ。 しあわせ

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  • 感情の強弱についての気づき - 語る、また語る

    感情には強弱がある。 たとえば、「怒り」ひとつとっても、 少しのイライラと、 腹わたが煮えくりかえるのとでは、 レベルが違う。 わたしの感覚だが、 前者がレベル1(最小)だとすると、 後者はレベル5(最大)。 少しのイライラは、 その場所から離れたり、別のことをしたり、 もう考えるのやめようと思うと、 小一時間もかからずに、 どこかへいってしまう。 もちろん、イライラの内容によって 前後はする。 しかし、レベル5の怒りだとそうはいかない。 わたしが怒りを 持て余しているだけなのかもしれないが、 一晩寝ても怒りが冷めず、 翌日もどんよりしながら 過ごすことがたまにある。 そうなると、何をやってもどうにもならない。 自分の好きなことをしながら、 できるだけストレスがかからないようにして、 怒りが消えるのを待つしかない。 日常生活に起因することは、 喉元過ぎれば熱さを忘れるというように、 一か月

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  • 絵本『おはなをあげる』~自分にも花をあげよう~ - 語る、また語る

    「おはなをあげる」は、 文字のない絵です。 父親と買いものをした帰りに、 道端で花を見つけた女の子。 ひとつ見つけると、 次から次へと、花が目に入るようになります。 片手にいっぱいになった花は、 道すがら出合っただれかへのプレゼントに。 女の子が花をあげることで、 モノクロだった風景が しだいに色味を増していきます。 外国の街並みが素敵。 みんなに花をあげてしまったあとは、 自分の髪に花を飾ります。 花を見つけて、 自分だけで持っているだけではなく だれかにあげる、自分にもあげるという 一連の行為の尊さがにじみ出るような タッチの絵が美しいです。 そうありたいと思わせてくれます。 ほとんど現代的なものが登場しない 絵のなかで目立つのが、 父親の持っているスマートフォンです。 はじめのうちは、ページのどこかで、 電話をしていたり 使っていたりするのですが、 女の子が花をあげてから、 ふっ

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  • 快適に過ごすために、やめたこと - 語る、また語る

    突っ走ってきた20代が終わり、 悩みながらの30代も半ば、 少しでも快適に過ごすために いろいろなことを「やめよう」と 思いました。 よく言われることですが、 ようやく実感をもって 考えられるようになり、 意味がわかってきました。 1. 無理してがんばること 葉祥明『無理しない』~「まだ大丈夫」をあてにしない~ 2. 自分を責めること ネガティブだっていいんです~『それでいい。自分を認めて楽になる対人関係入門』細川貂々、水島広子~ 3.「嫌」なことを考え続けること 自分のために、「嫌」なことは考えすぎない。 4.「こうしなくてはいけない」と思うこと がんばりすぎてしまう人の、子供の心とは~下園壮太さんのより〈2〉~ 5. 感情に蓋をすること 「しんどい」と、感じよう 6. みんなと仲よくすること 人づきあいのコツ、関係を使い分ける~菅野仁『友だち幻想』〈2〉~ 7. いい人でいること い

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  • 休み上手になりたい - 語る、また語る

    仕事をしていたころ、 休みの日にも、ふと仕事のことを 考えてしまうことがよくあった。 来週はこれこれをしないと、 あっちはどうなっていたっけ、 こっちはこうしたらいいかもしれない。 休みは休みなんだから、 休んだらいいのに。 休みの日は、仕事のことは忘れていたいと 思ってはいるけど、できないものだ。 しかし、そもそも休みの日に 完全に仕事のことを考えないなんて、 できるのだろうか。 使う脳は一つなので、 考えないようにしていても、 不意に仕事のことが頭を…ということは、 避けられないのではないか。 休みの日に仕事のことを考えるのが、 いけないことではないと思う。 けれども、考えることがストレスに なってしまうようであれば、 やめた方が身体によいはずだ。 休むときは休む、メリハリが大切だ。 思い出してストレスにならない 仕事を選べばいいのかもしれないが、 現実的ではない。 いかに頭を空にして

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  • 葉祥明『無理しない』~「まだ大丈夫」をあてにしない~ - 語る、また語る

    わたしの「まだ大丈夫」は、 あまりあてにならない。 「まだ大丈夫」と思っていたら、 ある日、パタリと倒れた。 自分ができることをしなさい 自分にできないことは しなくてよろしい。 無理なことをしてはいけない。 無理するというのは、"そうならないのに、 そうしようとすること"。 倒れてから、これまで自分が 無理をしていたんだとわかった。 人は無理をすることで 病気になる。 病気になって そのことに気づく。 自分の無理が 病気をもたらしたと。 そして 意外なことに人は 病気によって苦しみ 病気によって気づき 病気によって救われることになる。 病気は 自分の考え方や 生き方の間違いや 無理を教えてくれる。 これからは「生き方や考え方を 変えよう」と思った。 たしかに病気になったことは、 悲しくてやりきれなかったけれど、 病気にならなかったら、 変わろうとも思えなかっただろう。 無理しないのは 臆

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  • 自分のために、「嫌」なことは考えすぎない。 - 語る、また語る

    ついやってしまうこと。 1. 嫌な人のことを考える 「あの人嫌だな」 2. 人に言われた嫌なことを考える 「あんなこと言われたけど、嫌だったな」 3. 未来の嫌なことを考える 「もうすぐ〇〇がある、嫌だな」 しかも、ふと考えるのではなく、 考え続けてしまう。 自分で考えて どうにかなることならまだしも、 考えても自分には どうしようもできないことばかり。 嫌な人のこと考えるのはもったいない。 人に言われた嫌なことは、 気にしない、もしくは忘れましょう。 考えてもどうしようもない嫌なことなら、 もう考えるのをやめましょう。 これらのことは、人から聞いたり、 どこかで見たりしたことが、 一度はあるのではないだろうか。 それができたら悩んでいないよとか、 身体に不調が出ないくらいには、 向き合ったっていいじゃないかと思ってた。 嫌なことを考えてしまうときには、 こうしたらいいっていうことが いろ

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  • ネガティブだっていいんです~『それでいい。自分を認めて楽になる対人関係入門』細川貂々、水島広子~ - 語る、また語る

    「自分なんて」「自分は駄目だ」と 自分を責めていたのが、 今から3年くらい前のこと。 おそらく、仕事のストレス→ ゆとりがなくなる→身体のつかれ→ マイナス思考のループだった。 「自己肯定感」についての を読んでみたりしたけれど、 あまり効果を感じなかった*1。 しばらくして適応障害により退職、 ストレスはなくなったはずであった。 しかし、今度は「働いていない」ことが ある種のストレスになったのか、 気分は沈んだままだった。 自分を責めることをやめられない。 一方で、適応障害になったことによって 「これまでの自分を変えるときだ」とも 思うようになっていた。 そんなときに何かの流れで知ったのが、 細川貂々、水島広子「それでいい。 自分を認めて楽になる対人関係入門」だった。 細川貂々さんは、映画化もされた 「ツレがウツになりまして」の モデルになった漫画家さん、 水島広子さんは、精神科医だ。

    ネガティブだっていいんです~『それでいい。自分を認めて楽になる対人関係入門』細川貂々、水島広子~ - 語る、また語る
  • きびしいやさしさには、気楽さと寛容さを~森真一『ほんとはこわい「やさしさ社会」』より~ - 語る、また語る

    きびしくなったやさしさ*1によって、 どんな現象が起きているのか、 そして、やさしさ社会への向き合い方を まとめます。 「こわれもの」としての自己 きびしいやさしさ (予防的やさしさ)によって、 ひとびとは「こわれもの」のように あつかわれるようになりました。 うかつにさわれば、 すぐに傷ついてしまうのですから、 慎重にならざるをえません。 たとえば、 子どものこころを傷つけると こわいことが起きるというイメージです。 傷つけないように傷つけないようにと、 きびしいやさしさ(予防的やさしさ)で 育てられた子どもが大人になって、 「傷つけられたら、許さない」と 無意識のうちに考えるように なったのではないかと、 著者は述べています。 傷つくことに"慣れていない"から、 ちょっとしたことで、 怒ったり、落ち込んだりするとも いえると思います。 人それぞれがわからない 人を傷つけないようにといえ

    きびしいやさしさには、気楽さと寛容さを~森真一『ほんとはこわい「やさしさ社会」』より~ - 語る、また語る