岐阜県を走る明知鉄道には、きのこ列車なるものがあるという。地元で摂れたきのこを使った料理を食べながら、始発から終点まで鉄道の旅を楽しめるのだそうだ。松茸、ロージ茸といった高級なきのこも料理に含まれているらしい。贅沢な秋の味覚を楽しみながら、ガタゴトと鉄道に揺られる。それはきっと、至極のひとときに違いない。僕はきのこ列車に乗ることに決めた。
愛知県の春日井市に住む義理の祖母をたずねた。 用事はなくただ久しぶりに会いたいねえということで、けれど私の住む東京からは遠いのでせっかくだから3泊というスケジュールで家族で押しかけた。 家で一緒にご飯を食べたり、祖母が庭で育てている野菜を採ったりしてすごしていたら、突然祖母が物置からなにやら大きな木の道具を取り出したのだった。 「箱寿司でもやろう」 箱寿司? そ、それはまさか郷土料理というやつですか! さらの次の日もおばあちゃんは五平餅を作ってくれた。箱寿司も、五平餅もおばあちゃんが昔から食べている故郷のお祭り料理だ。 (text by 古賀及子) 箱寿司ってなにさ 箱寿司というのは、その名のとおり、箱を使って作る押し寿司。 調べてみると「箱寿司」と呼ばれる押し寿司がある地域は全国的にいろんなところにあるようだが、おばあちゃんが持っているタイプの木の寿司箱を使うのは愛知や岐阜に多いようだっ
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