岸田文雄首相が看板政策として掲げる「新しい資本主義」の実行計画案がまとまった。首相は就任当初、分配色を打ち出していた。だが、計画案は投資や成長を重視する姿勢が強くうかがえる内容となっており、“変節”したとも受け取れる。この政策は参院選の自民党公約にも反映される見通しだが、「新しい資本主義」は果たして「新しい」のか。 資本主義の「バージョンアップ」 「一言で言うならば資本主義のバージョンアップ。より力強く、そして持続可能な資本主義を実現していかなければならない」。岸田首相は5月26日の衆院予算委員会で、自民党の小倉将信議員に「新しい資本主義とは何か」と問われそう答えた。 「新しい資本主義」は、岸田首相が21年9月の自民党総裁選で掲げ、同10月の衆院選でも訴えてきた政策だ。具体的にどのようなものなのか明確でなかったが、安倍晋三政権から続く成長重視の路線から分配重視にシフトした政策になると受け止
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