◇子どもの立場忘れず 名張市で初めて民営化された箕曲保育園(夏見)。8月の朝、子どもたちは元気に園庭で体操したり、走り回ったりしていた。 同園は08年4月からの民営化で、保育士を一新した。大半を占めていたパート職員が大幅に減り、現在は民営化前の倍以上の計20人を正職員の保育士として採用。これまではパート職員がクラス担任をすることもあったが、現在は10クラスすべてを正職員が受け持つ。職員の年代も若返り、埼玉県から移り住んだ保育士もいる。 上田保隆園長は「公立のように異動がない分、各保育士が自分を磨かないといけない」と、昨年4月から園内研修を始めた。毎週、他の保育士の保育内容を見て反省点などを話し合い、スキルアップに取り組んでいる。上田園長は「民間は営利目的と言われるが、利益を追求して何か問題が起こったら倒産してしまう。民間は中身を充実するしか生きるすべがない」と話す。 保育所の民営化は、小泉