コロナ対応を自画自賛する小池都知事だが、医療崩壊で人が死んでいる時に五輪をやっていた、と雨宮処凛本誌編集委員は批判する。生活困窮者は増加、食料品配布には長い列ができていた。 地下鉄を降り、地上に出ると、そこはゴジラのプロジェクションマッピングが映し出されて話題を集めた、巨大な東京都庁の庁舎がそびえる地帯。 6月1日12時50分、生活困窮者向けの食料品配布が始まるまでには1時間以上あるが、周辺にはすでに多くの人が集まっていた。ここでは毎週土曜日、認定NPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」と支援団体「新宿ごはんプラス」が、食料品配布と相談会を開催している。 午後1時、スタッフの声掛けで、食料品配布を受ける人々の列をつくる作業が始まった。都庁近くの広い通路スペースを利用して、スタッフが参加者を誘導し、会場に到着した順に待機場所を指定して、列をつくっていく。スタッフがプラカードを掲げて、「