PostgreSQL開発チームは先月(2025年5月)にリリースした「PostgreSQL 18 Beta 1」で非同期I/O処理を実装したことを明らかにしています。 同チームのテストによると、シーケンシャルスキャンやビットマップヒープスキャン、バキュームといった処理において2~3倍の性能向上が見られたとのことです。 同期処理はシンプルだが待ち時間が発生する これまでのPostgreSQLは同期I/O処理を採用していました。これは例えばOSにファイルリードのようなI/O処理を依頼すると、処理が終了して結果が返ってくるまで、すべてのPostgreSQLの内部処理が一時停止することを意味します。 同期I/O処理の利点はすべてのI/O処理が同期的に行われるため、実装が比較的シンプルで容易だというメリットがあります。これはバグを引き起こしにくいとも言えます。 一方で、ひとつひとつのI/O処理が完了
