ブラックホールとされる天体を精査しては何度も否定してきたことから「ブラックホール警察」と呼ばれる研究チームが、逆に自分たちで発見を成し遂げた。 【2022年7月25日 ヨーロッパ南天天文台】 ベルギーのルーベン・カトリック大学とヨーロッパ南天天文台の研究者たちを中心としたチームは、ブラックホールの可能性があるとされた天体を精査すべく追加観測を行っている。その多くを「ブラックホールではない」と否定していることから、研究チームには「ブラックホール警察」というあだ名が付けられている(参照:「「一番近いブラックホール」の存在、否定される」)。そんな風に偽物の指摘を続けてきたチームから、本物を見つけたという発表があった。 「警察」がとらえた「ホシ」は、天の川銀河の衛星銀河である大マゼラン雲にあるVFTS 243だ。大マゼラン雲内のタランチュラ星雲(NGC 2070)のあたりにある約1000個の大質量
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