「おいしいケーキ屋さん知りませんか」 「このあたりに、いいお店はありませんか」 ひとりで道を歩いていて、2人組以上にこう声をかけられたら、警戒してください。緊急事態宣言の解除後、これまでとは一風変わったキャッチセールスが報告されています。声をかけている彼らの正体はというとーー。 『ついていったらこうなった』の著者で、詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリストの多田文明さんに聞きました。 コロナの影響で キャッチセールスの形にも変化が 結論からいえば、人から人へネズミ算式に商品やサービスの販売網を広げていくマルチ商法の勧誘者たちです。ご存知の方も多いと思いますが、この商法は、誰かを販売組織に引き入れることで、バックマージンが入り、儲かる仕組みになっています。 その販売網に入るためには、入会金など数十万円がかかりますので、その金額以上の稼ぎを出すために、彼らは必死に勧誘を行います。場合によっては、手