【読売新聞】 鳥取県東部で唯一の「3次救急医療機関」に指定されている県立中央病院(鳥取市)と県東部消防局との関係が、救急搬送を巡って悪化している。昨年末には同病院の医師が、救急救命士に特定の救急救命処置を行うための指示を出すことを一
神戸市立東須磨小学校の教諭4人が後輩教諭にいじめ行為を繰り返していた問題で、兵庫県警が加害教諭4人から任意で事情聴取したことが、捜査関係者らへの取材でわかった。被害を受けた男性教諭(25)は10月中旬に被害届を提出しており、県警は暴行容疑などでの立件の可否について慎重に判断する。 18日までに県警から任意聴取を受けたのは、30~40歳代の男女4人。被害教諭は加害教諭から激辛カレーを食べさせられたほか、プロレス技を掛けられるなど約50項目の暴行や嫌がらせを受けたとしている。 被害者側はカレーを食べさせられた動画や、被害項目をまとめた文書を県警に提出。県警は今後も4人への任意の捜査を継続し、関与の度合いや役割などについて、動画や目撃情報を基に確認し、暴行容疑などで慎重に調べる。
奈良県大和郡山市の市立郡山南小学校で教諭4人が2学期が始まって以降に一度も出勤していない問題があり、4人は30日、読売新聞などの取材に応じ、「他の教諭や管理職によるいじめやパワハラがあり、体調を崩した」と訴えた。 4人は2~3年生の学級担任を務める男女(20~50歳代)。管理職を含む6人から暴言などの被害を受けたと主張し、うち20歳代の女性教諭は昨年6月頃から、同じ学年の担任の50歳代女性に「秘書」と呼ばれて雑務を押し付けられたり、無視されたりしたという。いずれも医師から3~4か月の休養が必要と診断されたとしている。 また、4人は8月末の職員会議で職場環境の改善を求めたほか、大和郡山市以外の学校への異動を県人事委員会に要求したという。 児童らに対しては「子どもたちの夢を見ることもある」「一緒にやりたいことがたくさんある」とし、「申し訳ない気持ちでいっぱい」と謝罪した。 市教育委員会によると
密漁魚を提供していた飲食店前に掲げられた海鮮丼の看板(長崎市で) 高級魚を密漁したとして、長崎県警が指定暴力団山口組系組長の男(51)(長崎市)や組員ら6人を漁業法違反などの疑いで逮捕し、長崎区検は26日、組長らを同法違反などで長崎簡裁に略式起訴した。密漁した魚は組長の親族が実質的に経営する飲食店でワンコインの海鮮丼などとして提供。年間約3000万円を売り上げていたという。 県警の発表によると、6人は共謀し、7月に長崎市野母町の海で、長崎県知事の許可を得ずにボンベなどを使って潜水漁をした疑いがあるとして逮捕された。組長ら少なくとも3人が略式起訴され、親族と店の従業員は26日付で不起訴となった。 県警幹部によると、組長らは数年前からオオモンハタやスジアラなどの密漁を繰り返していたとみられ、海鮮丼を売りにするJR長崎駅前の飲食店で提供。500円の海鮮丼もあり、周辺の相場の半額ほどの安さで、観光
障害発生が明らかになって5日目、ようやく復旧したシステムを使って残務に追われる職員(27日、坂井市役所で) 福井県あわら市、坂井市、永平寺町、おおい町で証明書発行といった住民サービスが利用できなくなり、庁内業務を含めて計9市町に影響したシステムの障害は、発生から1週間が過ぎた30日にようやく完全復旧となる見通しだ。県と全17市町の業務に関わる民間のシステム会社で発生した通信障害はほぼ1週間に及び、原因も解明されておらず、現代社会を支える情報通信技術が抱えるもろさを露呈した。 ◆失態 「復旧作業は順調に進んでいる。明朝には解決する」。運用する福井システムズ(坂井市)はトラブルを公表した23日以降、楽観的な見通しを示しては翌朝に撤回、という失態を繰り返した。 障害の発生は22日未明。各役場の休みにデータをやりとりする会社のサーバーのソフトを更新しようとして突然、システムが使えなくなった。丸一日
携帯電話のリサイクルを呼びかける田中さん(右)と伊藤忠彦環境副大臣(3月28日、千代田区で)郵便局に設置された携帯電話の回収ボックス(3月28日、千代田区で) いらなくなった携帯電話などの小型家電を回収し、部品の金属から2020年東京五輪・パラリンピックのメダルを作る「都市鉱山からつくる! みんなのメダルプロジェクト」で、回収が思うように進んでいない。 大会組織委員会と環境省は3月下旬から、全国約3000か所の郵便局に携帯電話の回収ボックスを置くなど対策の強化に乗り出している。 携帯電話などの小型家電には金、銀、銅のほか、様々な希少金属が使われていることから、「都市鉱山」とも呼ばれている。プロジェクトでは、不用になった携帯電話やデジタルカメラなどを回収。部品の金属から不純物を除去し、金、銀、銅を抽出して、東京五輪・パラリンピックの全メダル、約5000個を作ることを目指している。日本の優れた
全国17都府県のコンビニの現金自動預け払い機(ATM)約1400台で今月15日、偽造クレジットカードとみられるカードが一斉に使用され、総額約14億4000万円が不正に引き出されていたことが捜査関係者への取材でわかった。 約2時間半の間に、100人以上の犯人グループが各地で引き出したとみられる。南アフリカの銀行から流出したカード情報が使用されており、警察当局は背後に国際犯罪組織が関与しているとみて、海外の捜査機関と連携して捜査を進める。 捜査関係者によると、不正に現金が引き出されたのは、東京、神奈川、愛知、大阪、福岡など17都府県のコンビニに設置されたATM。日曜日だった15日の午前5時過ぎから8時前までの約2時間半の間に、計14億4000万円が引き出された。
羽田空港で9日に着陸しようとした北京発羽田行きの中国国際航空の旅客機(エアバスA330型機)が、管制官からの「着陸やり直し」の指示があったにもかかわらず、そのまま着陸したことが国土交通省への取材で分かった。 同省は、管制指示違反の可能性もあるとみて11日、同社に対し、着陸の経緯に関して聞き取りを始めるなど調査を始めた。 同省によると、9日午後1時15分頃、管制官が同機に対して着陸の許可を出したが、滑走路に別の航空機が残っている可能性があったため、やり直しを指示。旅客機のパイロットが内容を聞き直してきたため、再度、着陸やり直しを指示した。しかし同機は「着陸する」と管制官に報告し、そのまま着陸態勢に入った。滑走路の航空機は既にいなくなっており、旅客機は無事に着陸したという。
航空機に鳥が衝突する「バードストライク」対策の切り札として、国土交通省が2012年に約10億円をかけて東京・羽田空港に設置した「鳥検知装置」が、レーダーなどの性能不良のため、ほとんど機能していないことがわかった。 「世界初の取り組み」などとして鳴り物入りで導入された同装置だが、改善のメドすら立っておらず、専門家からは批判の声が上がっている。 東京湾に面した羽田空港の周辺には、スズメやツバメのほか、ムクドリなどの野鳥も数多く飛来する。航空機と鳥との衝突は年間150~200回前後あり、機体が損傷するケースもある。特に、エンジンの空気吸入口に鳥が吸い込まれると、エンジン出力に異常が生じ、深刻な事態につながりかねないため、国交省や航空会社は「鳥対策」に神経をすり減らしてきた。 海外でも、09年に米ニューヨークで起きたUSエアウェイズ機のハドソン川への不時着事故が、バードストライクによる2基のエンジ
1日午後2時26分頃、沖縄県石垣市の尖閣諸島沖の海上で、中国人男性1人が乗った熱気球が消息を絶った、と台湾の救難調整本部から海上保安庁に連絡があった。 同庁のヘリコプターが付近を捜索したところ、同2時53分頃、同諸島・魚釣島の南約22キロ沖の海上に不時着水している熱気球を発見。同庁の巡視船が付近を漂流していた男性を日本の領海内で救助した。目立ったけがなどはなく、外交ルートで調整した結果、付近を航行中の中国海警局の公船「海警」に引き渡した。 第11管区海上保安本部(那覇市)の発表によると、男性は中国河北省の調理師(35)で、「魚釣島に上陸する目的だった」と話している。熱気球は1人乗りで、同日午前7時頃、中国福建省を出発。魚釣島には上陸していないという。
弁護士の互助団体「京都弁護士協同組合」が、オリジナル豆腐「やっこさんは白だな」を近く、関西や首都圏の百貨店で発売する。 刑事ドラマで犯人を指すのに使われる言葉と冷ややっこをかけて、刑事裁判の原則「推定無罪」をPRするという。 「京とうふ藤野」(京都市上京区)などと共同で開発した。京都府与謝野町の大豆を使い、鍋料理にも合うさらりとした味。1個315円と値段は高めで、11日からは鍋セット(3675円と5250円の2種類)の具として注文販売も始める。 同組合の担当者は、「鍋をつつきながら、刑事裁判を身近に感じて」と話す。
気象庁は、全国約1000か所に地震計などを配置し、地震を観測している。 その中で、観測施設としては唯一、職員が24時間体制で常駐し、国外の地震にも目を光らせているのが「精密地震観測室」(長野市)だ。トンネルの奥深くに設置された地震観測の基地を訪ねた。 長野市の中心部から南に約12キロ・メートルの舞鶴山(560メートル)。ふもとの集落を通り抜け、なだらかな坂道を上っていくと、平屋の建物3棟が並んでいるのが見えてきた。 ここが、太平洋戦争末期、旧日本軍が政府の中枢機関の移転先として地下60メートルに建設した地下壕(ごう)「松代大本営」の入り口だ。今は、このトンネルを気象庁が精密地震観測室として使っている。 橋本徹夫・室長(53)は「気象庁は大本営のために掘った坑道を利用し、1947年から地震観測を続けています」と説明する。周辺は固い地盤で、地震の揺れが増幅しない。地下深くは、車の振動など「雑音
宮城県警は14日、同県名取市手倉田八幡、独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))角田宇宙センター(宮城県角田市)の主任研究員須浪(すなみ)徹治(46)、東京都府中市清水が丘、自称派遣社員西村風歌(ふうか)(25)の両容疑者を詐欺容疑で逮捕した。 発表では、2人は2010年12月、JAXAのロケット開発に関わるプログラムの更新作業を、西村容疑者が当時営む翻訳・デザイン事務所に随意契約で架空発注し、11年4月、西村容疑者の口座にJAXAから代金を振り込ませ、現金約97万円をだまし取った疑い。 2人は09年、西村容疑者が当時働いていた都内の飲食店で知り合った。須浪容疑者は「私は(JAXAを)だましていない」、西村容疑者は「指示に従ったまで」と供述しているという。
日本の経済運営が焦点の一つとなったモスクワでの主要20か国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議(15~16日)で、麻生副総理・財務相が無難なデビューを飾り、存在感も発揮した。 黒のソフト帽に淡い水色のマフラー姿といういでたちに、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは「ギャング・スタイル」と題し、「元首相で、72歳の麻生氏は粋な着こなしで知られている」と紹介した。 1977年にベストドレッサー賞を受賞した経験のある麻生氏は、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事とお互いのおしゃれのセンスを褒め合い、ファッション談議に花が咲いた。 また、G20会議の会場で、日本の卓上マイクが故障するハプニングに見舞われたが、麻生氏は「(マイクは)日本製じゃないから」と得意の英語で軽妙なジョークを飛ばし、各国関係者の笑いを誘ったという。
複数の政府関係者によると、昨年12月12日の北朝鮮による事実上の長距離弾道ミサイル発射の際は、情報収集衛星も前日に発射台からのミサイル取り外しをとらえたが、その後の動きを把握できず、政府は「発射の可能性がなくなったわけではない」との米国情報を頼りに警戒を続けた。アルジェリアの人質事件でも政府は衛星による情報収集を試みたが、成果はほとんどなかったようだ。 4基体制の完成について、北海道大の鈴木一人教授(国際政治経済学)は「武力を使わずに国際紛争を解決するには、情報力がカギとなる。1日1回であっても、常に他国の情報を入手できる手段ができた意義は大きい」と強調する。 しかし、地上にある物体を見分ける性能は光学衛星で現状、最高約60センチとされ、自動車を識別できる程度だ。人間がいるかどうかを識別できる米偵察衛星の約10センチはもちろん、米民間衛星「ジオアイ」の約40センチにも及ばない。
9日午前8時10分頃、今治市沖北約4キロの瀬戸内海で、イノシシ1頭が泳いでいるのを、今治海上保安部の監視取締艇「りべら」(全長約8メートル、乗組員3人)で巡回中の横林善秀船長(56)が見つけ、写真に撮影した。 同保安部の発表では、イノシシは体長約1メートルで、犬かきのように脚を動かし、北約300メートルの津島(今治市吉海町)へ向かっていた。横林船長は「小走りほどで意外に速かった。今治では2年ほど前に桟橋から上陸してきて大騒ぎになったことがあったが、海を泳ぐのは初めて見た」と驚いているという。 自然環境研究センター(東京)によると、イノシシの遊泳は時々目撃され、成獣なら数キロは泳げるという。黒崎敏文・第1研究部長は「餌を求めて移動する習性はないので、たまたま向かった先が海だった、といえる。群れからはぐれたか、狩猟で追われたかなどで、海に飛び込んだのでは」と話している。
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