あっ、ヒロシ。思わず声を上げてしまった。先日の「笑点」に、人目を忍ぶような風情で出ていたんです(って、視聴率は19%を超えていたけど)。 別に謹慎していたわけでも、ホサれていたわけでも、体調不良でも人気失墜でもなかったはずなのに、テレビでとんと見かけなくなってから、もう何百日になるか。 ならば今回、テレビ的には“カムバック”を強調してもよさそうだけど、そんな野暮(やぼ)とは無縁に、自虐のボヤキをいつもどおり延々と繰り出し、連続笑いの渦に包んでくれた。相変わらず顔色は冴(さ)えないけど、元気(?)で何より。 で、その芸だけど。 「ヒロシです。消えそうな芸人ランキングから、名前が消えたとです」 おおーっ、自虐ネタが輪をかけて深くなっている。“不在”も芸のうち、の高等戦術か。 それにしても、と回想。昭和45年ごろ「ガラスの部屋」というイタリア映画の同名主題歌がヒットチャートをにぎわした。高1だっ