ヒラリー・クリントン前米国務長官が先週、国連で象牙の密輸を取り締まる国際プログラム(8000万ドル規模)について発表したとき、象牙の密売がテロ組織の資金源になっていると言明した。 英科学雑誌ニュー・サイエンティストはこの問題に関し、詳細な記事を掲載。象牙の密輸で懐を肥やしている組織として、ソマリアに拠点を置くイスラム武装勢力アルシャバブに注目した。アルシャバブは先日、ケニアの首都ナイロビの高級ショッピングモールを襲撃した組織だ。 ニュー・サイエンティストは、米カリフォルニアに本部を置くNGO、エレファント・アクション・リーグ(EAL)のアンドレア・クロスタ代表に取材。クロスタは11〜12年にケニアで象の密猟を調べる覆面捜査チームの陣頭指揮をとっていた。彼が話を聞いた密猟者やブローカーの多くが、アルシャバブに売る割合が高まっていると語ったという。アルシャバブはそれをアジア市場に流し、大きな利