小型ロケットのイメージ図を手にするスペースワンの太田社長(右から2人目)、和歌山県の仁坂知事(同3人目)ら キヤノン電子やIHIエアロスペースなど4社が出資するスペースワン(東京都港区)は26日、国内初の民間企業によるロケット発射場の建設予定地に和歌山県串本町を選んだと発表した。同社はこの発射場を活用し、小型衛星を打ち上げるサービスを事業化する計画だ。和歌山県内の関係者は地域の活性化に期待を寄せる。 「もちろん地理的な条件はあるが、地元の熱意がたいへん大きな要素だった」。和歌山市の和歌山県庁で開いた記者会見で、スペースワンの太田信一郎社長は串本町を選んだ理由をこう話した。 清水建設や日本政策投資銀行を含む4社は2017年8月、スペースワンの前身となる企画会社を設立し、小型衛星打ち上げサービスの事業化を検討。18年7月に事業会社のスペースワンを立ち上げ、事業化に向けた取り組みを本格化させた。