新妻イーノーの殺害計画 テッサリアにアタマース王と王妃ネペレーの国があり、二人には王子プリクソスと王女ヘレーという子供がいました。やがて、アタマース王はネペレーに冷淡になり離縁。新妻イーノーをめとりました。 前妻ネペレーは「新妻イーノーが、自分の子供たちに悪く当たるのではないか」と、心配になります。 そのころ、新妻イーノーはある計略を立てました。保存してあった穀物の種をあぶって芽が出ないようにし、その年を飢饉にさせたのです。 「二人の子供をゼウスの生け贄に捧げよ」 アタマース王は飢饉の原因を突き止めるため、デルポイの神託をうかがおうと伝令を送りました。これを今か今かと待っていた新妻イーノー。 王に隠れて伝令を買収し、「二人の子供をゼウスの生け贄に捧げよ」との嘘の神託を王に告げさせたのです。 二人の子供が生贄にされ、今にも殺されそうになった時。ゼウスの使いヘルメスが黄金の牡羊をつかわし、二人
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