会社清算の手続きを6日から始め、残余財産分配の手続きを進める。筆頭株主が残余財産の目減りを防ぐため、早期の解散を求めたとみられる。 純粋持ち株会社であるLDHは、すでに全子会社を整理・売却し、実質的には投資家などとの損害賠償訴訟に対応するための会社となっている。ただ、現在も最高裁などで総額約122億円の損害賠償訴訟が続いており、係争が解決して会社清算を終え、解散する見通しは立っていないという。 LDHは「現時点で、残余財産がどれくらい残るのか、株主に1株あたりいくら交付できるのかは分からない」としている。 旧ライブドアは、堀江貴文・元社長の下で業容を拡大し、最大44社の子会社を抱えていた。近鉄バファローズの買収表明や、ニッポン放送株を巡るフジテレビジョンとの争奪戦などで話題を集めたが、粉飾決算事件で堀江元社長が逮捕され、経営を一新した。