![長文日記](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d65dc734b5ee971dad09d986e248fc87470dd900/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ffbcdn-sphotos-h-a.akamaihd.net%2Fhphotos-ak-ash3%2Ft1%2F1535681_10152878447470752_1334816672_n.jpg)
●『福島第一原発観光地化計画思想地図β vol.4-2』東 浩紀編/ゲンロン/1995円 桜井としき= 撮影 ■哲学作品としての福島第一原発観光地化計画 哲学者というと、部屋に閉じこもって「存在とは何か」とか「私とは何か」とか、小難しいことを考えるようなイメージがあるかもしれない。しかし哲学の営みは、そういった形而上学的な思索に限られるものではない。時代の危機に際して、新しい人間観や社会観を提示するのも哲学者が果たすべき大事な役割だ。3・11以降の、日本の哲学者たちの発言や行動にもそのことがうかがえる。 『福島第一原発観光地化計画』は、日本の言論シーンを牽引する東 浩紀が中心となって結成された研究会の成果をまとめたもので、原発事故の記憶を風化させないために、福島第一原子力発電所の跡地と周辺地域を「観光地化」するべきだという提言書。災害復興博覧会の開催、博物館、ショッピングモール、ホテ
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