自殺者の数が減っているという話だが、それまでは死ぬほどでもない人間が死んでしまっていただけであって、これからは本当に死ぬべきものが死んでいく時代になるのだろうと思う。たとえばおれのような。 おれのような。おれのような、中途半端に精神障害を抱え、これといった金になる才覚もなく、それでも大暴れして警察に身柄を拘束されるようなこともなく、病院に強制入院させられることもないていどの、それでも生きていくには苦しすぎる人間が、死すべくして、死す。 死すべくして、死す人間。死ぬだけの活力があり、なおかつ生きていくための気力もない。能力もない。気力も能力もない人間を支える家族もコミュニティもない。中途半端なやつにこの激しい弱肉強食の世界を生きるすべはないし、わずかな福祉にすがるすべもない。門前払いは確定的だ。 病気に逃げるほどおれの病気は深刻ではない。それで、一度失敗して、なおかつ頼れるところなんてありは
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