大阪府の橋下徹知事が今月8日、全職員に一斉送信したメールに批判的な返信をした女性職員を、「トップに対する物言いとして常識を逸脱している」として厳重注意処分にしたことに対し、これまでに市民の意見として府に寄せられたメール、電話の反響が約700件に上った。 「社会人の常識がなく、処分は当然」「上司に意見を言う人間を大切にしないと、組織は硬直する」。賛同派と批判派はほぼ相半ばしており、思わぬ〈批判メール論争〉が起きている。 市民からの意見は、女性職員が処分された8日には177件、翌9日は1日の意見件数としては今年最も多い301件に達した。16日午後5時までに計692件に上り、このうち処分に肯定的な意見が413件、批判は279件だった。 知事に賛同する人たちからは「職員全員に社会常識を再教育すべきだ」「民間企業では上司と考え方が違う場合、失礼のないように意見し、通らなければ身を引くしかない」