バス会社を脅し現金を奪った疑いが強まったとして、警視庁公安部は21日、恐喝の疑いで、オウム真理教主流派アレフの男性信者(43)の取り調べを始めた。容疑が固まり次第、逮捕する。公安部は同日午前から、東京都足立区保木間の教団施設など2カ所を家宅捜索している。 公安部の調べによると、信者は今年1月14日、バスに乗り遅れたことに腹を立て、バス会社に対して複数回に渡り、「大事な商談に遅れた。ぶっ殺すぞ。鼻をへし折ってやる」などと電話で脅迫。翌15日に自らの口座に現金3千円を振り込ませた疑いが持たれているという。 同様の被害が複数確認されており、公安部は裏付け捜査を進める。