2005年4月、マレーシア・クアラルンプールにある執務室で、リー・クアンユー・シンガポール初代首相(当時、右)と談笑するマハティール首相(当時) (写真=ロイター/アフロ) 東南アジア諸国連合(ASEAN)の主軸であるシンガポールとマレーシアがいま世界で脚光を浴びている。シンガポールは初の米朝首脳会談という歴史の舞台になる。マレーシアでは、92歳のマハティール氏が選挙で選ばれた最高齢の首相として復活した。もともと一つの国だった両国が世界の耳目を集めるのは何かの因縁だろう。 マレーシアのマハティール首相は東アジア経済圏構想など独特のアジア主義に基づいて発展をめざした。これに対して、シンガポール建国の父である故・リー・クアンユー首相はグローバル主義によって世界経済のハブの座を確保した。両雄の道に違いはあるが、第2次大戦後の混乱から立ち上がり、世界の信認を得た点では共通している。 92歳で再登場
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