新潮社の佐藤隆信社長は12日、東京都内で開かれた第17回小林秀雄賞・新潮ドキュメント賞(新潮文芸振興会主催)の贈呈式で、性的少数者(LGBT)をめぐる表現で批判を受けた同社の月刊誌「新潮45」の休刊問題について「お騒がせしました」と述べた。佐藤社長が公の場で休刊問題に触れたのは初めて。 佐藤社長は贈呈式に先立つあいさつで「『新潮45』は新潮ドキュメント賞の発表誌でもあったが休刊となった。執筆者の方には原稿料をお支払いするチャンスが減ってしまい、申し訳なく思う」とし、「新潮社はこれからもタブーなくしっかりとした言論活動をしていく」と述べた。 また、新潮ドキュメント賞選考委員でジャーナリストの櫻井よしこさんは同賞祝辞で休刊問題に触れ「(休刊号となった)『新潮45』10月号は、ゲイであることを公表した人も(寄稿者に)2人いて、素晴らしい出来だった。議論の場を作ったときに休刊となり、残念に思う。そ