篠山 ぼたん鍋の故郷 城下町を抱く丹波の山並みは乳色の冬霧に包まれていた。 兵庫県篠山市。盆地の外れに車を止め、3人の猟師と里山に踏み入った。ぬれた落ち葉が埋める斜面を、はうようによじ登る。裸木が寒風に揺れていた。 「おるか」 そばに立つ猟師が聞いた。 「おる」 先を登る猟師が答える。 見上げた山腹。ちらつく雪の中にイノシシが立っていた。 「メンタや」。メスだ。 「14貫」。52・5キロ。猟師たちの目算は内臓抜きの重さだ。 息を荒らげた獣がいきなり飛びかかってきた。が、すぐつんのめって転げ回る。左前脚を締めつけた直径4ミリのワイヤが、山肌の木の根に結ばれていた。 「猪(しし)は怖いで。わなのワイヤもバチンと切られる。命をいただくには、私らも命かけな」 猟師たちが手首の太さほどの立ち木を身の丈に切り出した。両手で頭上に構え、じわりと近づく。雪は、やんでいた。ふと獣の動きが止まる。その瞬間、生
0122011.04.12UP 狩猟を通して日本の山をみる 10年前に狩猟を始めた時、私は山についてほとんど何も知りませんでした。猟をするようになって最初に驚いたのは、イノシシや...... このレポートを読む 0112011.03.01UP 早春の採集生活 猟期の終わり、それは旧暦の正月明け、ちょうど本来七草粥を食べる時期に重なります。新暦の1月7日にはまだ縮こまっているハハコグサやコオニタビラコもこの時期にはだいぶ元気になってきています。ただ、春の七草で実際に採集するのはセリくらいです。...[続きを読む] 0102010.12.07UP 猟師がいなくなる!? 今年も狩猟のシーズンがやって来ました。日本で銃やワナを使った狩猟を行うためには、狩猟免許を所持すると同時に、シーズンがくるたびに都道府県ごとの狩猟者登録を行ない、狩猟税を納める必要があります。解禁日が誕生日である私は、今年の猟期
フツーのOLありちゃんがハンターになるまでの軌跡。狩りガールを目指したい方におすすめ! 普段は東京でOLをしながら、週末は狩りガール。そんな3年目ハンターありちゃんの、狩りガールな日常をご紹介、 [連載中] 新米ハンターとして歩きだした狩りガールが、一人前のハンターになるため、ニッポン全国の狩猟の達人を訪ねる旅に――。 [連載中] 狩りガールは、つづくあり日記もとうとう最終回になりました。が、ありちゃんの狩猟はこれからも続きます。来シーズンももちろんですが、「有害鳥獣駆除」にも参加することになりましたよ。 みなさん短い間でしたが、ありがとうございました。また会いましょう!! [記事を読む] 山の恵みたっぷり! ~猟期の打ち上げ~今期の狩猟シーズンもありちゃんたちのチームは安全に楽しく終わることができました。山の神様やチームメンバーに感謝する「打ち上げ」も大事な節目です。ありちゃんも手料理を
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