音威子府の北大研究林・試験地 ●朝日新聞×HTB 半世紀にわたり、山のほぼすべての木の太さを1本1本、測っている林がある。音威子府村にある北大研究林内の試験地だ。広さは113ヘクタール、本数は約3万6千本。木の成長と伐採の関係などを長期的に調べており、世界的にも例のない取り組みという。 3月下旬、北大のスタッフが4人1組となって、雪が締まった試験地の中を素早く歩き、木の太さを測っていく。木には1本1本、個体番号が刻まれた金属プレートが付けられており、スタッフは高さ1・3メートルの位置の直径を測る。新しい木が育っていれば、直径12・5センチ以上のものに、新しい金属プレートを釘で打ち付け、樹種とともにリストに加える。 作業は、雪がなければ下草が邪魔になり、雪が深ければ歩きづらいため、雪が少し溶けて締まってきた、3月下旬から4月上旬の限られた時期に進める。対象地は11区画に分け、1区画は伐採せず
京都大学の村田功二講師らの研究グループは、希少な楽器用木材と近い音響特性を持つ木材を検討し、代替木材として使える可能性があることを明らかにした。代替木材でソリッドギターを試作しており、22日に大阪市で試奏会を開く予定。研究成果は、3月に福岡で開かれた日本木材学会大会で発表、運営委員長賞を受賞している。 楽器用材として従来用いられてきたマホガニーやローズウッドは、絶滅の恐れのある野生動植物の国際取引を規制するワシントン条約の管理によって使用が困難になっており、その代替材を探す試みが各国で行なわれている。 研究グループは、国産広葉樹として資源量と安定供給の可能性から、国内で紙・パルプ用として植林されているシラカバ、ダケカンバや、国産早生樹として植林が始まっているセンダンを対象に選んだ。これらと楽器用材として利用実績がある木材と比較したところ、シラカバとダケカンバの音響特性がハードメイプルに近い
ポイント ・ 人工林の間伐が、下層植物の種構成を変え、昆虫の種数と個体数を増加させて森林の生物多様性を短期的に高めることを明らかにした 森林総合研究所は、スギ人工林において、間伐の有無が下層に生える植物や昆虫の構成、種類、数などに及ぼす影響を比較し、間伐には植物の種構成を変化させ、昆虫の種数や個体数を短期的に増加させる効果があることを明らかにしました。 人工林の間伐は生物多様性の保全や回復に役立つのではないかと注目されています。森林総合研究所では、スギ人工林における下層植物や様々な昆虫について、間伐しなかった林と間伐した林(間伐1年後と3年後)で生物の種類や数の変化を比較しました。その結果、植物では間伐によって種の構成が変わりましたが、種の数や被度(地表面を被覆している面積)には違いがありませんでした。昆虫では、間伐1年後は間伐した林においてすべての昆虫グループで種数・個体数ともに多くなり
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