静岡県富士宮市にある国の天然記念物「白糸の滝」上流の北西側にある湧き水「お鬢水(びんすい)」の周辺の民有地で、樹木約30本が無断で伐採されていたことが分かった。文化財保護法、自然公園法の指定区域内のうえ、富士山の世界文化遺産登録に向けての「構成資産」の一角でもあるだけに、市は怒り心頭で、「告訴も辞さない」と憤慨する。犯人は15日時点では判明していないが、複数の地元住民によると、この犯人、木を転売するのではなく、「正面の滝を見やすくするために伐採したに違いない」と口をそろえる。一体、誰が、何のために伐採したのか。真相に迫った。犯行は観光客? 市によると、伐採された樹木はツツジとカシ。震度6強の地震が同市で発生した2日後の3月17日に市の職員が、同場所を訪れた際に見つけたという。 4月13日午後、現場近くは市によってロープが張られ、立ち入り規制されていたほか、伐採された木には、手やのこぎりなど