大阪府は1日、南北に貫く大阪市のシンボル・御堂筋を、40年後をめどに公園にすることを柱とした都市構造の見直し作業に着手した。御堂筋から車道を撤廃し、芝に覆われた緑の公園にするほか、心斎橋付近には小山の造成も検討する。府は同日付で、プロジェクトチーム(PT)を発足させた。4月に御堂筋の管理権を国から移管される大阪市と連携し、公園化構想の具体案策定を目指す。【佐藤慶、高山祐】 府関係者によると、オフィスビルが建ち並ぶ御堂筋沿いの建物に対する50メートルの高さ制限も撤廃する。橋下徹市長が「オフィス専門で夜になればゴーストタウンになる」と指摘していることを踏まえ、ビル上部に居住地の増設を認め、御堂筋を「暮らしの場」へと変える。 構想の最大の目玉は御堂筋の変革。大阪市街地を、緑豊かな大阪に変貌させることが狙いだ。淀屋橋から難波までの区間を念頭に、側道に自転車専用道を15年度に設置する。その後、中央部