衆院選も終盤に向かう中、株式の売却益などに課される「金融所得課税」の見直しを巡る論議が低調だ。税の負担率が軽い「富裕層」の不公平感を正し、格差是正にもつなげる狙いがある。富裕層への課税強化は国際的な流れで、野党の多くも訴える。しかし、株安を招きかねないとして反対論は根強く、自民党などは及び腰だ。なぜ課税論議は進まないのか。改めて考えた。(太田理英子、森本智之)
家事代行の長時間労働の末に亡くなった女性=当時(68)=の過労死と労災を認めなかった労働基準監督署の処分は不当だとして、女性の夫(77)が国を相手に処分の取り消しを求めていた訴訟の控訴審判決で、東京高裁(水野有子裁判長)は19日、過重業務による労災と認め、労災不支給処分を取り消した。一審東京地裁判決は請求を棄却しており、遺族の逆転勝訴となった。(池尾伸一)
住民らの声で伐採計画が見直されることになった「玉川上水旧水路緑道」の樹木=4月25日、東京都渋谷区で(松崎浩一撮影) 東京都渋谷区は、地下水路となった玉川上水の上の緑道(笹塚-代々木、2.6キロ)の再整備で、当初伐採を予定していた樹木158本の状態を再調査し、8割以上の134本を残すと決めた。方針転換には「木を残して」という住民たちの働きかけがあった。4月24日に開かれた周辺住民への説明会で、長谷部健区長は「ロープを張ったり、添え木をしたりして残せる物は残す。地域にさらに愛される緑道を目指したい」と説明した。(中村真暁) 玉川上水旧水路緑道の再整備事業 緑道は1982~85年度に整備された。傷みや老朽化が進み、東京都渋谷区が農園や遊び場、広場などを再整備する。2024年7月以降、笹塚、大山、幡ケ谷の各緑道で着工予定で、総事業費は約100億円を見込む。 緑道は、渋谷区内の笹塚、大山、幡ケ谷、
出馬表明からわずか2カ月で臨んだ杉並区長選で現職を破り、注目を集めた岸本聡子区長(48)は「一人一人が関わることで何かが変わると示すことができた」と選挙戦を振り返る。政治家に大切な能力は「学び、聞き、理解すること」と語る岸本区長。本紙のインタビューで、区政の問題から、民主主義や新自由主義に対する考えまで幅広く語った。今回紹介するテーマは「聞く力」。 きしもと・さとこ 1974年東京都生まれ。2003年からオランダに拠点を置く政策シンクタンクNGO「トランスナショナル研究所」に所属(退職)し、各国の公共サービス民営化の実態などを調査。市民団体からの出馬要請を受け立候補した6月の区長選で、住民と対話しながら公約をバージョンアップするユニークな選挙戦を展開。187票差で現職を破り、今月11日に杉並初の女性区長に就任した。
東京都杉並区長選は20日開票され、無所属新人で公共政策研究者の岸本聡子さん(47)=立民、共産、れいわ、社民推薦=が、4選を目指した無所属現職の田中良さん(61)ら2人を破り、初当選を果たした。東京23区では、2002年から14年まで3期務めた新宿区の中山弘子元区長、07年に初当選し、現在4期目の足立区の近藤弥生区長に次ぐ3人目の女性区長となる。(砂上麻子、長竹祐子) 投票率は37.52%。与野党の事実上の相乗りで目立った争点がなかった前回18年(32.02%)を5ポイント以上、前々回14年(28.79%)を10ポイント近く上回った。
東京都杉並区長選は20日開票され、無所属新人の公共政策研究者、岸本聡子氏(47)=立民、共産、れいわ、社民推薦=が、4選を目指した無所属現職の田中良氏(61)ら2人を破り、初当選した。投票は19日に行われ、投票率は37.52%(前回32.02%)だった。 岸本氏は、東京23区では、2002年から14年まで3期務めた新宿区の中山弘子元区長、07年に初当選し、現在4期目の足立区の近藤弥生区長に次ぐ3人目の女性区長となる。 市民団体が擁立し、国政野党が支援した岸本氏は、区が進める道路拡幅や、児童館廃止計画の見直しを訴えた。現職の田中氏は、緊急事態宣言下の昨年7月に群馬県のゴルフ場に出張していた問題が批判され、支持離れを招いた。
国立競技場(東京都新宿区)の建て替えに伴い移植された樹木の多くで、葉の変色などの生育不良が生じていることが分かった。専門家は「ひどい健康状態で事業者側が樹木を生きものとして十分に認識していない」と指摘する。明治神宮外苑地区の再開発でも今後、多くの樹木が移植される可能性があるが、難しさが鮮明となった。 外苑地区では2019年に国立が完成。36年までに神宮球場や秩父宮ラグビー場の建て替えを中心に大規模開発が行われる。それに伴い900~1000本程度の樹木が伐採される予定。事業者側は「樹木は極力保存、移植する」などと説明するが、国立周辺で移植を行った日本スポーツ振興センター(JSC)は今回の4事業者のうちの1者だ。
明治神宮外苑地区(東京)の再開発に伴い、約1000本の樹木が伐採される可能性があることが分かった。再開発計画は9日、東京都都市計画審議会に諮られ、承認されると事業は本格化する。文化遺産保護の提言などを行う「日本イコモス国内委員会」は7日、東京都へ見直しを提言した。(森本智之) 日本イコモスのメンバーで、都市計画が専門の石川幹子・中央大研究開発機構教授が、昨年12月に公表された都市計画案などを基に、現地を歩いて1本ずつ確認する毎木(まいぼく)調査で突き止めた。東京都も取材に、伐採の計画を認めた。 再開発は三井不動産、明治神宮、日本スポーツ振興センター、伊藤忠商事が担う。神宮球場と秩父宮ラグビー場の建て替えに加えて、商業施設やオフィスの入る高さが185メートルと190メートルの2つの複合ビルなど複数の高層建築が計画されている。 神宮外苑は国民からの寄付により1926(大正15)年に完成した日本
世界自然遺産の小笠原諸島の小さな無人島に、推定2000年前の文化遺産があるのをご存じだろうか。北硫黄島の「石野遺跡」には、絵が彫られた巨石やストーンサークルなどが残されている。古代の海の民はどこから、何のためにやってきたのか−。調査は事故のために中断され、多くの謎は未解明のまま。5日で発見から30年を迎える。
テレビアニメ版「鬼滅の刃」。主人公の炭治郎(左)と妹の禰豆子 (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable 出版、エンターテインメントの世界では「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」が旋風を巻き起こしている。コミック、アニメが大ブレーク。その勢いは音楽や演劇、映画の世界にも波及し、快進撃が続いている。令和に出現したキラーコンテンツ、人々の心をとらえる秘密は-。 (酒井健) 大正時代の日本。炭売りの少年、炭治郎(たんじろう)は、鬼に親弟妹を殺され、生き残った禰豆子(ねずこ)は鬼の血を浴びて鬼になった。妹を人間に戻す方法を探すことを決意した炭治郎は、鬼を追うため討伐組織「鬼殺隊(きさつたい)」の一員となる…。 原作は吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)。二〇一六年に週刊少年ジャンプ(集英社)で連載が始まった。一九年四月にTOKYO MXなどでアニメ放送が始まると、コミックの売り上げも急伸。同
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