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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (26)

  • お金がかからないエクササイズ「ラッキング」に全米が注目

    グリーンランドのセルメルソークにあるスキョルドゥンゲンの丘。雨の中、大きなバックパックを背負い、登っていく4人のハイカー。軍隊での訓練が元になったラッキングも、ちょうどこんな感じだ。筋力や持久力をつけるエクササイズとして、世界中のフィットネス愛好家から今、注目を集めている。 (Photograph by Andy Mann, Nat Geo Image Collection) ラッキング(英国ではヨンピング、タビングともいう)は、兵士が重いリュックを背負って歩き、持久力や筋力、精神力を鍛える軍事訓練を起源とするエクササイズだ。今、ジムの器具を使わずに効果的にトレーニングしたい人々の間で人気が高まっている。 フィットネス専門家も勧める注目のエクササイズは、手軽に始められて体力を向上でき、メンタルヘルスにもいい。もしかすると、自分ではそうと気づかないうちにラッキングを実践して、すでに効果を得て

    お金がかからないエクササイズ「ラッキング」に全米が注目
    shichimin
    shichimin 2024/09/12
    歩荷トレーニングみたいなもの?
  • 「カエルサウナ」がカエルを救う、あのツボカビ症から回復、研究

    ツボカビに感染したキンスジアメガエル(Litoria aurea)は、太陽光で暖まったブロックの中で休むと回復できることが明らかになった。(PHOTOGRAPH BY ANTHONY WADDLE) 仕組みはとても簡単だ。10個の穴を開けたレンガのブロックを直射日光が当たる場所に置くだけ。すると、暖かい場所を好むオーストラリアのキンスジアメガエル(Litoria aurea)は、蒸し風呂のようになった穴の中に飛びこみ、三角形の頭だけを出してくつろぎはじめる。カエルたちは知らないだろうが、この「カエルサウナ」が彼らの命を救えるという論文が学術誌「ネイチャー」に6月26日付けで発表された。 カエルツボカビ(Batrachochytrium dendrobatidis、Bdとも)という脅威の病原菌は、世界中で90種を超える両生類を絶滅させ、500種を減らしている。この真菌は涼しい場所を好むため、

    「カエルサウナ」がカエルを救う、あのツボカビ症から回復、研究
    shichimin
    shichimin 2024/07/24
    かえるかわいい♪
  • 食べ物の「3秒ルール」の真相は? 科学がついに答えを見つける

    科学的な実験の結果、このポテトチップスをべるかどうかを判断する基準は、3秒以内に拾うかどうかといった時間の問題ではないことが判明した。(PHOTOGRAPH BY LORI ADAMSKI PEEK) 私たちは子どもの頃から、ある疑問につきまとわれている。落としたべ物は、はたしてべても安全なのだろうか? 答えのひとつに、素早く拾えば大丈夫というものがある。いわゆる「3秒ルール」だ。よく似たルールは世界中にあり、米国では「5秒ルール」と呼ばれている。 それだけに、こうしたルールにさしたる根拠があるとは思えず、世界各地の家族の論争や科学展でもおなじみのテーマになってきた。だが幸いにも、3秒ルールの微妙なニュアンスを科学がようやく解き明かしつつある。 床はおろか、指やまな板からも…… 3秒ルールの真偽を解くカギは、細菌が床からべ物に移動する時間だ。米ラトガーズ大学の品科学者ドナルド・シ

    食べ物の「3秒ルール」の真相は? 科学がついに答えを見つける
    shichimin
    shichimin 2024/05/21
    「人々はこのルールが事実であってほしいと心から願っています」「誰でもやっていることです。要するに、私たちは皆、床に落ちた食品を拾って食べています」
  • 国産黒トリュフの人工発生に成功、2022年には白トリュフも

    西洋料理の高級材とされる国産の黒トリュフを人工的に発生させることに森林研究・整備機構森林総合研究所などのグループが成功した。昨年には白トリュフの人工発生も確認しており、今後は白黒両方のトリュフが安定的に育つ条件を探り、栽培技術開発を進めていくという。 トリュフの和名はセイヨウショウロ。マツタケと同様、生きた樹木の根に共生して増殖する菌根菌から発生するキノコの仲間だ。国内には20種以上が自生しており、材として期待できる種もあることから、森林総研の山中高史東北支所長(微生物生態学)らは、トリュフの生育に適した樹種や土壌環境を解明し、国産種のトリュフを発生させる取り組みを2015年ごろから始めた。 菌根菌であるトリュフと樹木の共生の仕組み。トリュフは樹木から糖など光合成産物をもらう一方、土壌中から集めた養水分を樹木に供給するとみられる(森林総研提供)

    国産黒トリュフの人工発生に成功、2022年には白トリュフも
    shichimin
    shichimin 2024/01/04
    森林総研の成果、ナショジオにも出たかぁ。
  • 光合成による水の分解、「最大の疑問」をついに解明、定説覆す

    植物のタンパク質にレーザーで刺激を与え、その結果起こるプロセスをX線で捉えることによって、科学者らは光合成反応に未知の段階が存在することを発見した。画像はX線で透視したハグマノキの葉。(IMAGE BY NICK VEASEY, SCIENCE PHOTO LIBRARY) 光合成は地球の生命にとって不可欠だ。生態系の基礎をになう植物は、これによって自らの栄養を得ている。しかし、光合成がどのような仕組みで行われているのかについては、まだ正確にはわかっていない。 今回、ふたつの新たな実験によって、光合成の中でも特に難しい反応のひとつである水の分解における謎の一端が明らかになった。 水の分子が分解されると、酸素が空気中に放出される。「われわれ全員が依存している、あらゆる高等生物にとって不可欠な酸素は、まさに光合成の副産物なのです」と語るのは、米ローレンス・バークレー国立研究所の化学者で、ひとつ

    光合成による水の分解、「最大の疑問」をついに解明、定説覆す
  • ペットロスを癒やす有名な詩『虹の橋』、謎だった作者が判明か

    画家のステラ・ビオラーノ氏による2009年の油絵『虹の橋』。「私の感じでは、『虹の橋』は広大で美しい場所、広く開かれていて混雑することなく、あらゆる生命が幸せに、永遠に生きられる場所につながっています。クライン=リーキーさんは、そんな希望のメッセージを作ってくれたのです」。ビオラーノ氏はそう話している。(PAINTING BY STELLA VIOLANO) ペットを亡くした経験がある人なら、『虹の橋』という詩を知っているかもしれない。動物たちの天国で愛するペットと再会する姿を詠んだ詩は、シンプルだが胸に響く内容になっている。この詩は、ペットを失った飼い主に向けて、動物病院から贈られたり、ソーシャルメディアのメッセージに掲載されたりしている。 たくさんの人々に感動を与えてきた『虹の橋』の作者はこれまで不明とされてきたが、今回、有力な手がかりが見つかった。英スコットランド在住の82歳の女性、

    ペットロスを癒やす有名な詩『虹の橋』、謎だった作者が判明か
  • 解説:ウクライナ侵攻による食料危機、最大の脅威は「肥料不足」

    ロシアウクライナ侵攻は、パレスチナ、レバノン、イエメンなど、すでに何百万人もの人々が必死に生き延びているアラブ世界の卓のパンを減らすことになるかもしれない。アラブ地域はロシアウクライナからの小麦に大きく依存しており、主である小麦の不足は社会不安を招く恐れがある。(PHOTOGRAPH BY MAJDI FATHI, NURPHOTO VIA GETTY IMAGES) ジョナサン・クリボーンさんは、来であれば今ごろ、冬小麦の畑に肥料を散布していたはずだ。手配しておいたトウモロコシとヒマワリの種を受け取り、4月1日までに種まき機を稼働させる準備をしていたはずだ。ウクライナ西部のリビウ近郊にある自分の農場で、ウクライナ人のと3人の息子たち、飼い犬と一緒に、春を満喫していたはずだ。 しかし、アイルランド人移民のクリボーンさんが実際にしていることと言えば、ほかのウクライナの農家がここ最

    解説:ウクライナ侵攻による食料危機、最大の脅威は「肥料不足」
  • 第2回 あの「エルフ語」はなぜ、どのようにつくられたのか

    信州大学人文学部の伊藤盡教授(英米言語文化)は、広義には「英語の先生」で、英語史、中世英語、北欧語文献学などを専門にしている。もっと詳しく書くと、『指輪物語』のエルフ語の研究者(あるいは、映画『ロード・オブ・ザ・リング』のエルフ語の吹き替え監修者)で、市民向けに「エルフ語講座」を開いてくれたり、「エッダ」として伝えられる北欧神話、バイキングの活動を含む北欧の人々の伝承が今に伝わる「サガ」、北欧の古い文字であるルーン文字で書かれた石碑などにとても詳しい不思議な広がりを持った研究をしている先生だ。 前回、伊藤さんが、幼い頃から「ここではないどこか」に惹かれ、その場所がなぜか北欧であるとまだ幼い頃に直観した話を聞いた。また、意味が分からないただ呪文のような言葉の連なりに惹かれるものがあり、言語と神話をまるまる創造したJ・R・R・トールキンの研究へと進んだ。その言語は「エルフ語」として知られ、神話

    第2回 あの「エルフ語」はなぜ、どのようにつくられたのか
  • ネオニコチノイド系殺虫剤を使い始めた1993年に起きたこと

    島根県宍道湖におけるウナギとワカサギの激減と殺虫剤ネオニコチノイドの関連をひもとく論文が、学術誌「Science」に発表されたのは2019年のこと。この研究を主導したのが、宍道湖の研究をライフワークとする東京大学教授の山室真澄氏だ。その核心はナショジオのニュースでも紹介したが、科学ミステリーのような山室氏の新刊『東大教授が世界に示した衝撃のエビデンス 魚はなぜ減った? 見えない真犯人を追う』(つり人社)から、ネオニコチノイド系殺虫剤がウナギやワカサギのエサに及ぼした悪影響についてのエピソードを紹介する。(全3回) 動物プランクトンとエビ類が激減 ネオニコチノイド系殺虫剤は昆虫類の神経系に作用するが、同じ節足動物である甲殻類の神経系は昆虫類とほぼ同じだ。となると、宍道湖の魚にとってエサとして重要な動物プランクトンの大部分を占めるキスイヒゲナガミジンコは、もしかしたらネオニコチノイド系殺虫剤の

    ネオニコチノイド系殺虫剤を使い始めた1993年に起きたこと
  • 日本でゴキブリの新種3種が見つかる、保護へ

    2020年11月と2021年6月、日産のゴキブリの新種が3種も立て続けに発表された。3種とも“ 美麗種”とされるルリゴキブリ属だ。雑誌ナショナル ジオグラフィック日版2021年11月号に掲載された記事を再構成したものです。

    日本でゴキブリの新種3種が見つかる、保護へ
    shichimin
    shichimin 2021/11/08
    "美麗"種っても、やっぱり奴だった。家に出ないならいいか。奴ら山で見ると不思議と家で見るような嫌悪感ないんだよなぁ。不思議。
  • “宮脇方式”の「ミニ森林」が世界で増加、都市部の植樹で人気

    オランダに作られたミニ森林。同様の森林作りは、世界中に広がりつつある。(PHOTOGRAPH BY IVN NATUUREDUCATIE) ある暖かい6月の午後、オランダの町ユトレヒトでは、ニレとヤナギの茂みでカササギが鳴き、葉の上を甲虫が這っていた。すぐ隣には18階建てのビルが建ち、電車の線路が走っている。ここは、「ムジークプレイン(音楽の広場)」と名付けられた小さな人工森林だ。広さは、近くにあるバスケットボールコートとさほど変わらない。2018年に木が植えられる前は駐車場だった。 同じような「ミニ森林」は、オランダ全土で144カ所に作られ、ユトレヒトだけでも7カ所にある。同国のミニ森林計画を率いる団体「IVNネイチャー・エデュケーション」によると、2021年末までにその数は200カ所に増える予定だという。 小さな土地を活用してできるミニ森林プロジェクトは、日の植物学者である宮脇昭氏の

    “宮脇方式”の「ミニ森林」が世界で増加、都市部の植樹で人気
  • 人にもできる! 音で周囲を知覚する「反響定位」のしくみ

    カナダのブリティッシュコロンビア州の近海で、海面のすぐ下を泳ぐセミイルカ。音が空気中の5倍の速さで伝わる海では、反響定位を用いるのは理にかなった戦略だ。(PHOTOGRAPH BY PAUL NICKLEN, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 自分が出した音が物に当たって跳ね返ってくる反響を利用して、距離や物の大きさを知る動物がいる。いわば、自然が編み出したソナーシステムの「反響定位(エコーロケーション)」という知覚の方法だ。 コウモリの大半の種、ハクジラ全種、小型哺乳類など、1000種以上の動物が反響定位を用いる。多くが夜行性か、地中に掘った穴や海中にすむ動物で、光が乏しい環境で餌を見つけるために反響定位を利用している。音波を発する方法は、のどを振動させる、羽ばたきをするなど、いくつか存在する。 例えば、夜行性のアブラヨタカや、暗い洞窟の中で狩りをする一部のアナツバメは

    人にもできる! 音で周囲を知覚する「反響定位」のしくみ
    shichimin
    shichimin 2021/02/09
    獣の呼吸!漆ノ型、空間識覚!
  • 21日に木星と土星が大接近、ここまで近いのは400年ぶり

    スペイン、ブリウエガ村近くのラベンダー畑から見た7月の木星と土星。2020年12月、この2つの惑星が最接近する。これだけ近いのは1623年以来だ。(PHOTOGRAPH BY CMARCOS DEL MAZO, ALAMY LIVE NEWS) クリスマスを目前に控えた今、星空で珍しいことが起こっている。夕暮れの空を見上げれば、太陽系の2つの明るい惑星、木星と土星がすぐそばにいるように見える。 日で最も近づいて見られるタイミングは冬至の日、12月21日の日の入り後だ(最接近するのは22日の3時ごろだが、日では地平線に隠れて見えない)。木星と土星がここまで近づいて見えるのはほぼ400年ぶりで、「グレート・コンジャンクション」と呼ばれている。 すばらしいのは、この天文ショーは特殊な装置を使わずに観測できること。空が暗くなり始めたら、南西の方向を見るだけでいい。天体望遠鏡をのぞけるなら、さら

    21日に木星と土星が大接近、ここまで近いのは400年ぶり
  • オリオン座の巨星に異変、超新星爆発が近い?

    地平線の上にかかるオリオン座の横を流れ落ちる流星。オリオン座は最も有名な星座の1つで、画面左端の明るく赤い星がベテルギウスだ。(PHOTOGRAPH BY BABAK TAFRESHI, NAT GEO IMAGE COLLECTION) オリオン座は、夜空で最も見つけやすい星座の1つで、世界中で見える。もし最近オリオン座を見て違和感を覚えたとしたら、その感覚は正しい。狩人オリオンの右肩の位置にある赤色巨星ベテルギウスが、約100年ぶりの暗さになっているのだ。(参考記事:「オリオン座のベテルギウス、謎の縮小」) 通常、ベテルギウスの明るさは、夜空の恒星の中で上位10位に入っている。ところが、米ビラノバ大学の天文学教授のエドワード・ガイナン氏がオンライン学術誌「アストロノマーズ・テレグラム」で先月報告したところによると、ベテルギウスは2019年10月から暗くなってきて、12月中旬には上位20

    オリオン座の巨星に異変、超新星爆発が近い?
  • 気候変動がワインの味を変える、700年分の記録

    ヨーロッパでワインを作る人々は、何世紀にもわたってブドウの収穫日の記録をつけてきた。現在、ワイン用のブドウは、以前よりも数週間早く収穫の時期を迎える。(ILLUSTRATION BY J WILLIAMSON/ LEBRECHT MUSIC & ARTS/ALAMY) 1540年の夏、フランス、ブルゴーニュ地方のブドウ畑は、焼けるような暑さに見舞われた。その熱は「我慢の限度を超えて」いたと、当時の記録にはある。 この年はブルゴーニュに限らず、ヨーロッパ全土が熱暑に覆われていた。アルプスの氷河が解けて後退し、大規模な自然火災がフランスからポーランドまで広がった。そしてフランス中部のワイン生産地では、ブドウがつるについたまま干しブドウと化し、そのブドウから作った糖度の高いワインはまるでシロップのようで、アルコール度数も非常に高かった。(参考記事:「死の熱波、2100年には人類の4分の3が脅威に

    気候変動がワインの味を変える、700年分の記録
  • 【動画】道具を使うイノシシ、世界で初めて観察

    2015年10月のある日。フランス、パリの動物園で希少なイノシシを観察していた生態学者のメレディス・ルート=バーンスタイン氏は、ある驚きの光景を目にした。 1匹のイノシシが、口で木の皮を拾い上げ、土をどかすようにして地面を掘り始めたのだ。 「おお、すごい、と声が出ました」。そう話すルート=バーンスタイン氏は、パリの人類博物館の客員研究員で、ナショナル ジオグラフィックのエクスプローラーでもある。「それで、ブタやイノシシの道具使用について過去の報告を検索したところ、何も見つからなかったんです」 彼が観察していたのは、ビサヤイノシシ(Sus cebifrons)。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで近絶滅種(critically endangered)に指定されている、野生ではフィリピンにのみ生息するイノシシだ。(参考記事:「絶滅危惧の「モヒカン」イノシシ、施設で増殖中」) 興味をそそ

    【動画】道具を使うイノシシ、世界で初めて観察
  • ロンドンが世界初の「国立公園都市」に、意義は?

    グリニッジ公園でロンドンの町並みを眺めながらくつろぐ人々。ロンドンは世界初の国立公園都市となった。国立公園都市の理念は、より環境に優しく、健康で、自然豊かな都市を作り、人々が戸外で過ごす時間を増やそうというもの。(PHOTOGRAPH BY DEPABLO/ZURITA/LAIF/REDUX) 7月22日、英国ロンドンは正式に世界初の「国立公園都市」となった。7月20日からは、ロンドンで8日間のフェスティバルが始まっている。ロンドン市長のほか関連団体や個人が「ロンドン国立公園都市憲章」に署名し、この街をより環境に優しく、健康で、自然豊かな場所にしていく活動への支持を表明した。 イングランド北東部の工業都市ニューカッスル・アポン・タインは、英国で2番目の国立公園都市になるためのキャンペーンを開始する予定であり、またスコットランドのグラスゴーでも、すでに同様の取り組みが始まっている。 国立公園

    ロンドンが世界初の「国立公園都市」に、意義は?
    shichimin
    shichimin 2019/07/24
    ”国立公園都市の理念は、都市をより環境に優しく、健康で、自然豊かなものにしていくこと。”
  • エベレスト登山、渋滞の背後にある大きな問題

    エベレスト登山で最も危険な場所の1つであるクンブ・アイスフォールを通る登山者の列。(PHOTOGRAPH BY MARK FISHER/FISHER CREATIVE, NATIONAL GEOGRAPHIC) 5月27日、米コロラド州のクリストファー・クリシュ氏(62歳)が、エベレスト登頂後の下山中に、標高7900メートルのキャンプ4で亡くなった。クリシュ氏の兄弟によると、死因は高山病ではなく心臓まひだという。 これで、エベレストでの今シーズンの死者は11人になり、ヒマラヤの8000メートル峰における今春の死者数は計21人にのぼった。登山シーズンはあと数日残っているため、この数はさらに増える可能性もある。 ネパールの登山家ニルマル・プルジャ氏が5月22日に撮影したエベレスト渋滞の写真は、瞬く間に拡散した。頂上付近の尾根で何百人もの登山者が渋滞し、ほぼ途切れのない列を作っている写真だ。そし

    エベレスト登山、渋滞の背後にある大きな問題
  • 解説:ブラックホールの撮影成功、何がわかった?

    地上の電波望遠鏡をつないだ地球サイズの巨大望遠鏡「イベント・ホライズン・テレスコープ(ELT)」が、おとめ座銀河団の大質量銀河M87の中心にある超大質量ブラックホールとブラックホールシャドウの画像撮影に史上初めて成功した。(PHOTOGRAPH BY EVENT HORIZON TELESCOPE COLLABORATION) ブラックホールの姿が、史上初めてとらえられた。 ブラックホールはいわば、近くに迷い込んできたものを手当たりしだいにむさぼる怪物。恒星、惑星、ガス、塵はもちろん、光でさえも、「事象の地平線」と呼ばれる境界をひとたび越えてしまったら、この怪物の手から逃れることはできない。(参考記事:「星をらうブラックホール」) 科学者たちがとらえたのは、太陽65億個分の質量をもつ超大質量ブラックホールだ。地球から5500万光年の彼方、おとめ座銀河団の中心にある巨大楕円銀河M87のさら

    解説:ブラックホールの撮影成功、何がわかった?
  • 前代未聞、宝石の中に古代の虫化石、琥珀ではない

    インドネシアのジャワ島で見つかった珍しい化石。オパール片の中に、はるか昔の昆虫が閉じこめられているように見える。(PHOTOGRAPH BY BRIAN BERGER) かつてない発見だ。インドネシアのジャワ島産のオパールの中から、驚くべきものが見つかった。少なくとも400万年〜700万年前のものと思われる昆虫で、保存状態がすばらしい。(参考記事:「恐竜時代の琥珀からカタツムリが体ごと見つかる」) これまでにも、樹脂が化石化した宝石である琥珀の中からは、古代の虫がたくさん見つかっている。固まる前の樹脂に動物が急に閉じこめられると、死骸がとてもよい状態で保存されることがある。(参考記事:「恐竜時代のひな鳥を発見、驚異の保存状態、琥珀中」) 対して天然のオパールは、シリカ(二酸化ケイ素)を含む水が地中の隙間を満たす状況の下で、数千年からときに数百万年かけて形成されるのが普通だ。そのため、なぜこ

    前代未聞、宝石の中に古代の虫化石、琥珀ではない