完全主義者が気を付けたい心の病気(2ページ目)完全主義的な傾向は、多少の程度こそあれ、人の性格を形作る性質の一つです。しかしこれが原因で日常生活に支障が出るようになると、心の病気としてケアが必要になります。 完全主義の度が過ぎたら、強迫性人格障害 上記の完全主義のチェックリストで4項目以上が該当し、なおかつ、完全主義的な性格が原因で、日常生活に大きな支障が生じている場合は、強迫性人格障害である可能性があります。 強迫性人格障害は、女性より男性に多く見られ、幼児期に厳しい躾を受けている場合に多く見られます。精神分析学の大家フロイト(1856~1939)によると、排泄がコントロールできるようになる肛門期 (1~3歳)に親から厳しい躾を受けると、几帳面、頑固、倹約といった完全主義的な性格が形成されるそうです。 強迫性人格障害では、完全主義にとらわれるあまり、融通性を欠いてしまうのが大きな問題です