昨日の記事 アマゾンが800億かけても買収したかった「ザッポスの奇跡」 の続編,そしてザッポスシリーズ4部作の最終話です。 当記事では,奇跡の企業「ザッポス」がマーケティングをいかに捉え,実践しているか,特にソーシャルメディアをどのように使いこなしているかについて,特に一般企業の常識と対比しながら分析してみたい。 ■ 一般企業は顧客接点をどうとらえているか? 一般的な企業では,リアル店舗などを除き,商品を買う前と買った後で応対や管轄部門が異なるのが当たり前だ。 買う前は広告宣伝や広報活動を通じて(言葉は悪いが)ブランドイメージの刷り込みや商品のアピールを徹底して行い,顧客接点を最大化する努力をする。かかる費用は広告宣伝費ないし販促費として柔軟な運用が許されることが多い。 一方,買った後は直接コンタクトを避けるために説明書やサイトに記載する電話番号もできるだけ目立たないように配置し,顧客接点