安倍晋三首相は3日、テレビ朝日の番組で、日米安全保障条約見直しを主張するトランプ米大統領に必要性を説明した際、「安倍さんの説明は天才的だ」と言われたことがあると明らかにした。 首相は「アジア太平洋地域の米国の権益を、日本の基地を使って守ることができる。米国の空母を整備する能力は日本にしかアジアにはない」と強調。「(トランプ氏に)そういう説明をすると、その段階では納得していただいて…
2017年の衆院選期間中、沖縄県の選挙区から出馬した自民党の3議員が代表を務める政党支部が、15年に米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設の関連工事を受注した業者から献金を受けていたことが25日、分かった。 3議員は西銘(にしめ)恒三郎氏(沖縄4区)、国場(こくば)幸之助氏(比例九州)、宮崎政久氏(同)。西銘氏と国場氏の事務所は取材に「誤解を与えないよう返金した」とコメントした。一方、宮崎氏の事務所は「… この記事は有料記事です。 残り313文字(全文521文字)
東京出入国在留管理局(東京都港区)に収容中に極度の体調不良に陥ったが、救急車による搬送が認められなかったトルコ出身のクルド人、チョラク・メメットさん(39)が24日、弁護士らとともに東京都内で記者会見した。17日に「仮放免」になり解放されたばかりのチョラクさんは「体調が悪いことを入管職員に伝えたが『まだ生きているじゃないか』と言われた。人間扱いではなかった」と過酷な収容の実態を訴えた。 チョラクさんは、今年3月11日、頭、胸の痛みなどを訴え、12日に監視カメラ付きの単独室に移された。医師の診察が受けられず、電話連絡を受けた親族が救急車を手配。しかし、入管職員が病院への搬送を認めなかった。この問題は、支援者らによる抗議活動に発展したほか、国会質疑で取り上げられた。
入管施設収容時を振り返り「命が助かったのは運が良かっただけ」と語るメヒリバンさん=埼玉県川口市で、加藤隆寛撮影 6月20日は「世界難民の日」。昨年、日本で難民認定を申請した外国人1万493人に対し認定されたのは42人にとどまっており、日本は世界でも有数の「難民不認定の国」だ。また、申請期間中に家族と引き離され、入国管理局の施設に収容される人もいる。6歳で来日したクルド人のドルスン・メヒリバンさん(24)は「勉強して未来を切り開きたい」との思いをくじかれた経験を踏まえ、「外国人でも努力すれば進学できて、希望する職に就けるようになってほしい」と訴える。【写真映像報道センター・丹治重人】 2017年秋から約半年にわたって東京入管の施設に収容され、現在は仮放免中のメヒリバンさんは、夫のアルペルさん(26)と埼玉県川口市のアパートで暮らす。国籍のあるトルコに戻れば「命の危険がある」との判断からだが、
作家・百田尚樹さんの著書「日本国紀」(幻冬舎)を批判する投稿をツイッターでしたことで、「幻冬舎から刊行予定だった文庫本を出せなくなった」と作家の津原泰水(やすみ)さん(54)が訴えている。既に幻冬舎から単行本で発売されている津原さんの小説が今春、同社から文庫化される予定だった。が、作業が大詰めとなった今年1月、同社の担当編集者から「(日本国紀の)販売のモチベーションを下げている者の著作に営業部は協力できない」と伝えられたと主張する。幻冬舎側は毎日新聞の取材に、「文庫化を一方的に中止した事実はない」と否定する一方、日本国紀への批判をやめるよう津原さんに働きかけたことは認めた。【大村健一/統合デジタル取材センター】 幻冬舎から文庫化が予定されていたのは小説「ヒッキーヒッキーシェイク」で、2016年の織田作之助賞の最終候補にも残った作品だった。毎日新聞の取材に応じた津原さんは、「あとはゲラ(校正
露骨な利益誘導と受け取られるようなことを選挙の応援演説で自慢げに語る無神経さにあきれる。福岡県知事選の集会で飛び出した塚田一郎副国土交通相の問題発言だ。 塚田氏は今年度予算で「下関北九州道路」の建設計画に国直轄の調査費をつけたことを強調した。安倍晋三首相と麻生太郎副総理兼財務相の地元を結ぶことから「安倍・麻生道路」とも呼ばれている計画だ。 塚田氏は副大臣室を訪れた自民党の参院幹部から「何とかしてもらいたい」と求められたという。「総理とか副総理がそんなことは言えない。私が忖度(そんたく)した」と語った。 公共事業の予算措置に忖度を働かせるというのは言語道断だ。しかも、それを自身の手柄のように語る振る舞いには、公金を厳正に扱うべき立場にある自覚が感じられない。 塚田氏は「発言は事実と異なる」と撤回し、菅義偉官房長官は記者会見で「二度とこのようなことがないように厳重注意した」と述べた。 だが、安
塚田一郎副国土交通相は1日夜に北九州市であった集会で、山口県下関市と北九州市を結ぶ下関北九州道路の建設計画を巡り、国が今年度から国直轄の調査への移行を決めたことについて、下関市が地盤の安倍晋三首相らを念頭に「私が忖度(そんたく)した」と述べた。利益誘導ととられかねない発言で、塚田氏は2日に謝罪のコメントを出した。塚田氏は自民党参院議員(新潟選挙区)で麻生派。 下関北九州道路は下関市と麻生太郎副総理兼財務相の勢力圏にある北九州市を結ぶ。塚田氏は福岡県知事選の自民推薦候補の集会で応援演説し、道路建設を推進する県選出国会議員らが副大臣室を訪れ「これは総理と副総理の地元の事業だ」と迫られたと明かした。「私はもの分かりがいい」と応じたとした上で「総理とか副総理がそんなこと言えない。私は忖度した」と語った。
毎月勤労統計の不正調査問題で追加報告書を提出後、記者会見をする特別監察委員会の樋口美雄委員長(手前)。奥は同委員会の荒井史男弁護士=東京都千代田区で2019年2月27日午後2時20分、宮間俊樹撮影 厚生労働省の特別監察委員会の追加報告書は、担当職員が有識者検討会や総務省統計委員会などで「虚偽申述」をしていたと非難しながらも、組織的隠蔽(いんぺい)も職員の隠蔽の意図も認めなかった。監察委は「隠蔽は積極的に隠すこと」という厳格な要件を設定したと説明するが、社会通念から乖離(かいり)していると言わざるを得ない。 報告書は「担当課(室)の独自の判断・怠慢で不適切な取り扱いや事実と異なる虚偽の説明をした」と厳しく批判した。「うそをつく」のは何かを隠す意図があるからだ。どれだけの人が監察委の理屈に納得するだろうか。27日の記者会見でもこの点に質問が集中した。樋口美雄委員長らは「時期や状況を総合的に考え
前会長の辞任を巡る問題を受け、頭を下げる綾田裕次郎頭取=高松市の百十四銀行本店で2018年11月9日午後3時、岩崎邦宏撮影 取引先による女性行員への「不適切な行為」を制止しなかったとして百十四銀行の渡辺智樹前会長が退任した問題で、同行の綾田裕次郎頭取らが9日、高松市の本店で記者会見を開いた。同行は、被害に遭った女性行員は取引とは無関係で「場を和らげるため」に参加させられたとする調査結果を説明。個人の尊厳を無視するかのような理由に、調査に当たった第三者の弁護士からも「現代社会で許されない行為」との批判が出た。【植松晃一、岩崎邦宏】 同行が問題について公の場で説明するのは初めて。綾田頭取は「高い地位にある者が迷惑をかけ申し訳ない。今後はコンプライアンス、ガバナンス体制(の構築)に取り組む」と陳謝した。
安倍晋三首相は自民党総裁3選を受けた内閣改造・党役員人事で、甘利明元経済再生担当相(69)を党の要職で起用する検討に入った。甘利氏は総裁選で首相選対の事務総長を務めた。また、一連の人事を10月1日から2日にかけて行う調整も始めた。1日に党役員人事、2日に皇居での閣僚認証式を行う方向だ。 首相は23日から国連総会出席のため訪米し、28日に帰国する。30日に政権が重要視する沖縄県知事選が投開票されるほか、公明党が党大会で新執行部を発足させる。これを受けて10月1日に自公党首会談を行った後、内閣改造の手続きに入る。 甘利氏は、2012年12月の第2次安倍内閣発足時から経済再生担当相として経済政策「アベノミクス」の司令塔役を担った。首相や麻生太郎副総理兼財務相(78)からの信頼が厚く、菅義偉官房長官(69)とともに内閣の「骨格」を担ったが、16年1月に秘書の現金授受疑惑で辞任した。昨秋の衆院選を経
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