味の構成、素材、調理の仕方、提供方法、食事空間……。ラーメンという料理は時代とともにさまざまな要素が変わりゆく。そんな奥深き世界に魅了されたのがラーメン業界を専門に、デザイナー、イラストレーター、漫画家、エッセイストなどとして活躍する青木健氏だ。 同氏は、ラーメンが好きな同志に向けた気軽な入門書として『教養としてのラーメン ジャンル、お店の系譜、進化、ビジネス――50の麺論』(光文社)を著した。ここでは同書の一部を抜粋し、「食べずに味わう」ラーメンの世界を紹介する。(全2回の1回目/後編を読む) ◆◆◆ ラーメンに詳しい人は初めての訪問で「麺硬め」は頼まない 若い頃、先輩や上司とラーメン屋さんに行くと、「この店は麺硬めが旨いんだぞ」なんて、したり顔で言われたものでした。これは好みの問題ですので、個人の自由というのを大前提として、以下を書いておきます。 麺硬めというのは、味濃いめや油多めなど
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