要約: 金融危機は、なぜ起こった、二度とこういうことがないような制度設計をとはいうが、どうやったって予想外の不況は起こるんだし、百年に一度くらいしかこんなことが起きないのであればなまじいじらないほうがいいかもしれない。 まだ金融危機の余波は続いている、というよりも、いまが余波なのか、それとも本波がまだ続いているのかさえだれもはっきりとは言えない今日この頃。ぼくはここ二週間ほど、メコン川のほとりで沈む夕日を眺めつつビールなどを飲んでいるので、この話がどうなっているのか実はあまり見ていないのだ。でも、日本を発つ前のときには、目先のつぶれそうな企業をどう救済するかという問題に加えて、再発防止にはどうしたらいいか、というような議論が山ほど行われていた。こんな事態が二度と起こらないような制度作りをしなくてはいけない、というような。 もちろん、いま起きていることの影響の深さを見れば、こうした事態が二度