10月24日、富山県立高岡南高校において、地理歴史教科を選択制としたために、3年生197人全員が卒業に必要な科目を履修していなかったことが分かったと報道されて以来、毎日のように、全国各地の高校で同様の「単位偽装」が次々と明らかになり、10月28日の夕方の時点で、毎日新聞の報道では、41都道府県407校に達するに至っている(毎日新聞の記事)。 全国の高校による「単位偽装」問題は、多くの高校で、1990年代半ばか2000年代の前半のいずれかから、「単位偽装」を始めており、1994年度から世界史が必修になったことと2002年度から公立学校の完全週5日制が導入されたことが大きな契機となったと指摘されている(朝日新聞の記事)。 ここで疑問に思うのは、そんなに前から広く行われていた高校での「単位偽装」が、どうして、ここに来て急に大きく報道され始めたかである。 これは、安倍内閣が、教育改革を全面に掲げる
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