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ブックマーク / blogs.itmedia.co.jp/kurikiyo (13)

  • クラウドコンピューティングは安上がりではない:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    「低価格」のクラウド・ストレージ・サービスとしてメジャーなAmazonのS3(Simple Storage Service)ですが、現時点における料金はストレージ1GBあたり月額15セント、つまり約15円です。安いようですが、1TBのデータを1ヶ月保管すると15000円、これ以外にデータ転送料に応じた料金がかかります。1TBのベアドライブの価格が1万円を割っていることを考えると決して安くはありません。 もう少し公平な比較として、1TBのエンタープライズ・ストレージについて考えます。構成によって容量あたり単価は大きく変わりますが、1TBあたり20万円とすればそれほど大きくはずれないでしょう。ハードウェア価格はTCOの30%程度という経験則を使ってTCO(総合保有コスト)を推定すると60万円。ライフサイクルを5年とすると月額10000円です。転送料金不要であることを考えれば、クラウドを使うより

    クラウドコンピューティングは安上がりではない:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • 「著作権を弱めるべきと主張する人はまず自分の著作権を弱めるべきだ」は正当な主張か?:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    仮に「著作権の保護期間を創作から5年にすべきである」と主張する先生がいたとしましょう(あくまで仮の例、この主張の正当性については別論)。その人に対して「他人の権利を弱めようとするのならばまず自分がそうしてはどうか?発行から5年経った先生の著書をパブリックドメインにしては?」と要求するのは正当でしょうか? このような要求は一見理にかなっているように見えますが、はずしていると考えます。著作権制度は保護と利用のバランスの上に成り立っています。この先生にとってみれば、他人の著作物を利用するためには従来通り著作者の死後50年(あるいは70年)経つまでは許諾が必要であるにもかかわらず、自分の著作権は5年で放棄することになります。もちろん、社会に対するアピールとして自身の著作権を放棄するのは勝手ですが、経済的合理性の観点からは(他人の)著作物の利用が従来通りなのに、(自分の著作物の)保護だけを弱めること

    「著作権を弱めるべきと主張する人はまず自分の著作権を弱めるべきだ」は正当な主張か?:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
    shidho
    shidho 2008/11/14
    本文にもある「アピールとして自身の著作権を放棄する」をやっている人が現にそれなりの数いるわけで、そこで囚人のジレンマとか持ち出してやらない理由を言ってもいまいち説得力がないだけのことではないかと。
  • 小室事件についてちょっとコメント:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    個人的にはかなり衝撃だった小室事件ですが、これは著作権の話ではなくて、詐欺の話ですよね。とは言え、著作権特有の事情が話を複雑にしているのは確かです。既にITmedia岡田記者が記事を書いてますが、ちょっと補足しておきます。 たとえば、このような詐欺行為を土地でやるのは困難です。土地には登記制度があるので、登記簿を見ればその時点での真の所有者が誰であるかわかります。だから、自分の所有でない土地や勝手に処分できない土地を売ったりしようとしても、登記簿を調べらればすぐわかってしまいます(ナニワ金融道にあったように、詐欺的行為で登記簿自身を改竄してしまえば別ですが)。 特許権にも同じような登録制度があります。そもそも、登録しないと特許権が発生しませんし、また、譲渡の時も登録が必須です。ゆえに、特許侵害の警告をかけられた時は、受け手側の弁理士(弁護士)は、まず特許原簿を確認すべしというのが大原則です

    小室事件についてちょっとコメント:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • 【雑談】冗談が通じない世界について:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    今さらの話ではありますが、明らかに冗談としか思えないような犯行宣言を掲示板に書いて逮捕される事件が相次いでますね。さすがに不起訴にはなると思いますが、逮捕されてマスメディアに名前まで出てしまってちょっとかわいそうな気がします。 しかし、警察の立場から言えば、どうせ冗談だと思って何も対策を取らなかったら実は気だったというようなことがあっては大変(つまり、false negativeのコストが高すぎる)なので、疑わしきは全部クロとせざるを得ません。「ネットでの犯行宣言は冗談でも逮捕」という「常識」が確立したと考えるべきでしょう。 同じように「冗談もすべて気で取ります」という運用をしている例として航空関係がありますね。どこの空港だったか忘れましたが(ヒースローだったか?)、「ハイジャックに関するあらゆるジョークは気で取ります」というような内容の館内放送が繰り返し流れていたのを覚えています。

    【雑談】冗談が通じない世界について:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • カラオケ法理の判例が積み重なっていく:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    のTV番組を海外で視聴できるサービス「インターネット親子テレビ」の違法性が問われた裁判で、東京地裁が著作権侵害という判決を出しました(ニュースソース、判決文(PDF))。 録画のための特殊機器を業者が利用者にレンタルするという形態のサービスなので、管理性(機器の所有権、関連サービスの提供)および図利性(利益を得ているかどうか)の観点から複製行為の主体は業者であり、よって、私的複製ではない、というネットサービス系のカラオケ法理適用における典型的ロジックです。過去の判例の流れから見ればしょうがないかなという感じです。 被告側はそもそもこの手のサービスにカラオケ法理を適用すること自体おかしいとの主張もしていますが、まったく認められていません。 ということで、この手のサービスを合法的にやろうと思えば、まねきTV的に汎用機器(ロケフリ)をユーザーに買ってもらって、業者側はハウジング・サービスに徹

    カラオケ法理の判例が積み重なっていく:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
    shidho
    shidho 2008/06/02
    じゃあロケフリハウジングの方も今後訴えられたら有罪にすることでバランスを取りましょう、と言われたらどうする?
  • 突っ込めなければテレビじゃない?について:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    2ちゃんねるの実況ちゃんねる板、自分で書き込みまではしませんが、突っ込みやすい番組(B級映画等)だと、ついついのぞいてしまいます。今朝、昨日のHey!Hey!Hey!の録画を観てた時に、Perfumeのしゃべりがなかなか面白かった(イタかった?)ので、実況チャンネルではどんな風に突っ込まれてるのかと思い、ラップトップを開いた瞬間に、「あー、これは録画だったんだ」と気づきました。 番組そのものをアップすることなく(つまり、合法的に)ニコニコ動画的に時間軸を越えて、録画された番組を実況したり、コメント付けたりする方法はないものでしょうかね?各ユーザーは自分で録画した番組を観つつ、コメント部分のみを同期して共用するやり方です。番組IDと時間軸情報を埋め込める録画ソフト等があれば、技術的には実現可能な気がします(クリティカルマスのユーザーが集められるのかというビジネス上の問題はさておき)。 この方

    突っ込めなければテレビじゃない?について:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
    shidho
    shidho 2008/02/27
    これ、サービスとしては存在するけど見事にアーリー層すらつかめてないんじゃなかったっけ?
  • Yahoo!ビデオキャストとJASRACとの契約について:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    そういえば、Yahoo!ビデオキャストも昨年の7月の時点でJASRACと仮契約して、JASRAC管理曲の演奏動画がアップできるようになったとのプレスリリースが出てましたね。正直、その後はまったく何の発表もないのでまったく忘れてました。 Yahoo!ビデオキャストのサイトに行ってみるとJASRACに関する記載はまったくありません。動画をアップする時に表示されるリンク「削除の対象となる動画とは」の先に、 カバー曲やアカペラなどの演奏を自作した動画は投稿できます。プロモーションビデオやCD音源を利用するなど、実演家やレコード会社の権利を侵害する楽曲が使われた動画は削除対象になります。 となんとなくJASRACの許諾を得ているかのような記載があります。ただし、このブログでも何回も書いているように、JASRACは外国曲の動画へのシンクロ権を管理していない(正確には料金が決まっていない)ため、音声だけ

    Yahoo!ビデオキャストとJASRACとの契約について:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
    shidho
    shidho 2008/02/27
    まあ下手に判断したくない、ということもあるんだろうけどさ。
  • 栗原潔のテクノロジー時評Ver2 > 【雑談】TV局の現場的にはYouTubeは黙認? : ITmedia オルタナティブ・ブログ

    以前、宇多田ヒカルがテレビ番組で「YouTubeで自分が出演した番組を観てる」と発言したのがスルーされてた(生番組ではないのにカットされてなかった)点について書きました。 今朝の「特ダネ!」でも、投稿サイト一般の特集で、アニメ声コメンテーター(山崎バニラ)が、「お笑いの人と仕事するときは事前にYouTubeみてネタを調べておく。自分が出てた番組を後で観るとバカみたいに見える」等と発言してました。もう一人のコメンテーター(竹田圭吾)は、「古い映像資料が必要な時に(YouTubeを)観ることはある。図書館のようなものと考えている」と懸命にpolitically correctにしようとしていました。番組はそのまんまスルーしてしまいましたが、TV局の現場的には、さすがに番組やDVDを丸ごとアップされるのは困るが、このレベルの使い方であれば黙認という感じなんでしょうかね?こういうのに対して「違法行

    栗原潔のテクノロジー時評Ver2 > 【雑談】TV局の現場的にはYouTubeは黙認? : ITmedia オルタナティブ・ブログ
    shidho
    shidho 2008/01/22
    中の人的にはいろいろあるんだろうと思う。
  • Perfumeも鳥居みゆきもニコニコ動画で知りました:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    Perfumeの新譜のB面すばらしいですね。買いました。鳥居みゆき、おもしろいです。ルックスと芸風のギャップが何とも言えません(オッサンとしては戸川純を思い出してしまいます)。こんどテレビに出る時は絶対チェックしようと思いました(ゴールデンだと厳しい?)。ライブあれば行くかもしれません。 私がこういうアーティストたちを知ったのはニコニコ動画のおかげです。普通にテレビや雑誌を観ていただけでは絶対に知る機会がなかったでしょう。やはり、動画というオブジェクトに対して、ブログのエントリーと同じように、一意で永続的なリンクを張れるのは強力です。これによってファインダビリティが大きく向上します。掲示板の書き込みから直接動画コンテンツに飛んだり、サーチエンジンで直接動画コンテンツを探したりできます。 もちろん、著作権者の許諾なしに著作物をアップロードするのは違法ですかと聞かれれば、「はい違法です」としか

    Perfumeも鳥居みゆきもニコニコ動画で知りました:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
    shidho
    shidho 2008/01/20
    鳥居みゆきのニコニコようつべの元ネタはGyaoのネット動画じゃなかったっけ?しかもまだ公開している(そろそろ終了するはずだけど)
  • JASRACと信託契約を結ぶ場合の課題について:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    改めて言うまでもないですが「みっくみく(略)」のJASRAC登録がいろいろなところで話題になってます。ちなみに、私は音楽著作物の利用者としてJASRACと契約しているわけですが、「みっくみっく」の場合は、作者さんが(ドワンゴを介して)自分の著作物をJASRACに信託する契約をむすんでいるので話は全然別です。 このように、アマチュア・ミュージシャンの曲がメジャーになったので、大手事務所と契約して楽曲もJASRAC管理になるというのは今までもよくあった話なので、初音ミクだから特にどうのというわけではありません。また、「みっくみく」は掲示板などの場で共同で作り上げた作品ではなく、少なくともオリジナルの楽曲は作者さんが個人で作り上げたものですから、「のまネコ」の場合のように著作権者が不明確ということもありませんので、この点も問題はありません。 では、まず最初にJASRACに楽曲を信託するとはどうい

    JASRACと信託契約を結ぶ場合の課題について:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
    shidho
    shidho 2007/12/21
    追記が多すぎてわけわからなくなっているけど、まあ大筋では。
  • なぜ私はJASRACと契約するに至ったか:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    なんか、ミクsingsがITmedia体で記事になってしまいました(書いたのは岡田記者?)まあいいですけどね。そのわりにコメントが延びないな(^_^;) さて、何でわざわざJASRACと契約してまでこんなことをやっているかということなんですが、第一には、ミクを通じて世の中の人に知られざる名曲を知ってほしいという「教えて君」ならぬ「教えてあげたい君」的な気持ちがある一方で、さすがに知財を商売にしている以上、違法・脱法行為はできないからであります。 第二には、JASRACに対して漠然とした文句を言うだけではなく、実際に正規の手続きを取ってみて具体的問題があるところを問題にしようと思ったからであります。私は、別にJASRACの中の人とは全然関係ありませんし、代々木上原のJASRACの異常に豪華なオフィスビルとその隣にある謎の古賀政男記念館の前を通るたびに複雑な気持ちになってしまう者です。とは言

    なぜ私はJASRACと契約するに至ったか:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • 私的録音録画補償金制度について:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    貸レコード屋からCDを借りて自分のCD-Rにリップして、CDを返却して、CD-Rの方を聴き続けるのは合法です(ばれないからOKという意味ではなく、法律的にOKです)(根拠は著作権法30条に規定された私的複製の権利)。念のために言っておきますと、そのCD-Rを他人にあげたり、売ったり、アップロードしたりすればもはや私的複製ではないので、権利者の権利を侵害することになります。 では、権利者は泣き寝入りかというとそんなことはなく、レンタル代の一部が貸レコード屋からちゃんと権利者に流れるスキームになってます。著作権者は当然著作権料を得ますし、著作隣接権者(レコード会社、実演家)は報酬という形で対価を得ます。ここで、権利者は貸与権という禁止権を有してますが、レコード会社や実演家の貸与権は最長でも1年で効力がなくなります。それでも報酬請求権は残ります(著作権法第九十七条の三等)。貸レコード店とレコード

    私的録音録画補償金制度について:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
    shidho
    shidho 2006/12/11
    んー?レンタル補償金はレンタルまでで、そこからのダビングはカバーしてないんじゃないか?
  • コピーレフトのたとえ話:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    コピーレフトの概念を理解しやすくするために、こんなたとえ話を考えてみました。 ある人が、「都会には子供の遊び場が不足している、無料で自由に遊べる場所を提供すべきだ」との信念をもっていたとします。また、場所の使い方は子供たちの自治に任せたいが、大人には使用させたくないと思ってたとします。 ケース1.自分の土地に、子供専用遊び場(大人の使用は禁止)という立て札を立てて、子供には自由に使わせることにしました。大人が来たときには、ここは自分の所有地で子供専用と言う条件で提供してると説明して使用を断ります。 ケース2.他人の土地が空いていたので、子供用の遊び場に無料で開放できないかとお願いしましたが、「開放するのはよいが、自分は子供はうるさいから嫌いだ。大人専用にしたい」と言われて断られました。 ケース3.誰の所有物でもない土地があったとします(ちょっと考えにくいですが、河川敷みたいなところだと思っ

    コピーレフトのたとえ話:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
    shidho
    shidho 2005/09/27
    copyrightがあって成り立つcopyleft。
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