ユーザテストにおいて、モバイル機器上でウェブサイトを使用したときのスコアは非常に悪く、特に、モバイル用にデザインされていない「フル」サイトにユーザがアクセスしたとき、悪い評価となった。 Mobile Usability by Jakob Nielsen on July 20, 2009 モバイル利用は多くのウェブサイトが直面している最大のチャレンジの1つである。モバイル利用はイントラネットにとっても重要だが、特に外出の多い従業員を多数抱える企業には重要なものである。 ユーザビリティ調査 モバイル機器上でウェブサイトを使いやすく、あるいは使いにくくしているものは何かを発見するために、我々は以下の3つのユーザビリティメソッドを組み合わせた: ダイアリー調査。6カ国(オーストラリア、オランダ、ルーマニア、シンガポール、イギリス、アメリカ)、14人の参加者に、約1週間自分のモバイル機器で行った、電
しばらくルールの話が続いたので、ここらで一旦“鳥の眼”でながめてみる。 EAとかSOAとか全体をあらわす言葉があるが、それらはかなり上流のところについてのことであって、どうも業務システムのようにもう一段下がったとこについて体系化したような言葉をあまり聞かない。業務システムについての全体感が分かるものがあるのかということである。 それはERPがあるじゃんと言われるかもしれないがはたしてそうなのだろうか。ぼくは、まだ一部のことでしかないと思う。ERPで業務システム全体を表しているとは到底思えない。 一方で、CRMやSFA、BPMやワークフロー、EAIやESB、データウエアハウスやBIというふうに部分的な適用ソリューションがある。そして、そこだけ議論して導入したりする。そういった導入の仕方で本当にいいのだろうか。木を見て森を見ない状態になるのではないでしょうか。 そうなると全体図を書かなくてはい
不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 おっしゃるとおり、僕が『デザイン思考の仕事術』で書いた「デザイン思考の仕事術のための基本姿勢・7箇条」のうち、第1条”「わかる」ことは重要じゃない。「わからない」ことにこだわる。”がほかの6つを誘発するということはありえると思います。 私には第一条が残りの六条を誘発するんじゃないかと思うのですが、棚橋さんはどう考えていたんだろう? 興味がありますね。 でも、僕がそういう風に考えているかというと、答えは"NO"です。 7つそれぞれが重要であるその理由ですが、第1条がほかの6条を誘発するからといって、ほかの6条がすべて「わからない」にこだわるためだけに必要なものではありません。すくなくともあれを書いた際に僕はそう捉えていませんでしたし、いまもそのような捉え方はしていません。 例
HTML5はなぜ重要なのでしょうか。このブログでも、HTML5はIT業界全体にとって重要な標準だと位置づけて、その動向については何度も取り上げてきました。 いま起きているWeb標準の進化、HTML5、CSS3、JavaScript 2.0 HTML5/CSS3は最新Webブラウザでどれだけ実装が進んでいるか? HTML5の標準化で表面化したSQLの非互換性問題 HTML 5でセマンティックWebが進むと困る人たち HTML5はHTML4のバージョンアップではありますが、HTML5はそれまでのHTMLやXMLと大きく異なる点があります。それは、HTML5がWebアプリケーションのための標準だという点です。そこがHTML5の最大の重要性ですが、それに加えて2つの重要なポイントがあると考えています。 本エントリでは、その3つの重要性について紹介したいと思います。 ドキュメントの共有から始まったW
低価格なPCサーバ1000台で1日6億PVをさばく 「モバゲータウン」(以下、モバゲー)といえば、誰しも「中高生に絶大な人気を誇る携帯サイト」という認識ぐらいはあるだろう。ゲーム、ニュースに小説、占いなどのコンテンツ、アバター(仮想キャラクター)を装ったSNSコミュニケーション、ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)が運営するショッピングやオークションサイトなどが利用できる、携帯電話向けの総合ポータルサイトだ。 DeNAのポータル事業本部 システム部 部長、武部氏 モバゲーは2009年5月現在で会員数1419万人、月間ページビュー(PV)は約183億を誇る。つまり、1日当たり6億PVである。さぞかし大掛かりなシステムを運用しているのだろうと想像してしまうが、意外にそうではない。 DeNAポータル事業本部 システム部の部長、武部雄一氏は「モバゲーのシステムは、比較的低価格なPCサーバ機1000
ごくごく小規模な経験的な事実(例えば、観察対象のユーザが2人)からでも、そこから得られる事実はUIデザインに対して、正しい判断ができる確率を大きく高めてくれる。 Guesses vs. Data as Basis for Design Recommendations by Jakob Nielsen on June 8, 2009 ユーザがフォントサイズを調節するのを支援すべきか、それとも、ビルトインされているブラウザのコマンドにそのまま頼るか。これはインタラクションデザイナーのディスカッショングループに、最近、投稿されていた質問である。(この後で発言内容を分析している個人の匿名性を保護するため、グループ名は記さないこととする。) この質問に対して12人が返答していたが、ほとんどの人は単に自分自身の好みから意見を言っていた。それが別に悪いという訳ではない。人間というのは誰もが自分自身の好み
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 最近、「デザインに今の苦境を乗り越えるヒントがあるのでは」という期待をもって、製品戦略の際にデザインに関するものがクローズアップされるようになってきている。米アップルのiPodやMacBook、サイクロン方式の掃除機の英ダイソンなどはその代表例だ。 そんな事例を聞くと、自社の製品についてもデザイン志向の製品を投入したくなるものではないだろうか。 今回は、仮に、そんな状況で「デザイン」に関する議論が行われたら、どんな話が展開されるのか、というところからスタートしたい。この議論の参加者には事前にアイデアを準備してもらっている。さて、参加者はどのような視点で、アイデアを持ってくるだろうか。これから、実際に筆者が参加したことがある、とある議論の発言を
不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 うーん。これはいま実感としてすごく感じているところ。 残念なデザイナは、往々にして表面だけの議論をしたがります。「この曲線が美しい」とか。うん、そんなのね、どーでもいいの。こういうヒトは誰かの真似をした"もっともらしい"表面を並び立てるだけ。"なんだか"格好いいけど、深みがない。そして、なによりも応用が利かないから、提案としてとても打たれ弱い。 なんだか格好いいけど、深みがないデザインって、本当に残念だということを、いま個人的に身にしみて感じているところです。 上記のエントリーでは、「表面」に対して「構造」の重要性が述べられていますが、僕はその「構造」の部分を「意味」と言い換えたい。 意味を混乱させるデザインその物がもつ「意味」を表現できていない残念なデザインが多すぎる。い
SOA──既成イメージの向こうにある 「本質」をとらえよ 目指すはシステムの「全体最適化」で、SOAはその「有効な手段」 関連トップページ:ITガバナンス | 業務改革/ビジネス・プロセス改革 | IT基盤 | システム開発 | Webサービス 企業における業務システム/アプリケーション構築手法の理想型として「SOA(Service-Oriented Architecture)」が提唱されるようになったのは、今からもう6、7年前のことである。しかしながら、2009年の今もなお、このアーキテクチャは普及に至っておらず、CIOやITリーダーの一部からは「SOAは夢物語にすぎない」といった声も聞こえてくるようになった。そんな状況を呈しているのは、SOAに関するこれまでの見解にいくつか誤りがあり、このアーキテクチャを普及させるためには、本来目指していたコンセプトに立ち返る必要があると筆者は考えるに
大きな二次元のドロップダウンパネルは、ナビゲーションの選択肢をグループ化することでスクロールの必要性を無くし、タイポグラフィやアイコン、ツールチップを使うことで、ユーザの選択できる内容をわかりやすく提示してくれる。 Mega Menus Work Well for Site Navigation by Jakob Nielsen on March 23, 2009 もうすぐ開催予定のナビゲーションデザインセミナーに向け、我々は様々なナビゲーション機能についてのユーザスタディを実施している。いつものことだが、中にはひどい結果が出てしまった機能もあるし、これまた、いつものことだが、今、流行のようになっている機能(今回の場合はタグクラウド)にはユーザビリティ上の大きな課題が見つかった。 幸いにも、他のウェブトレンドは本質的にユーザビリティに優れており、ユーザの行動やゴールによく合っているというこ
2009年04月19日 Hadoop と RDBMS の性能を比較してみた。という論文。の感想。の翻訳。 Stonebraker, DeWitt, et al. compare MapReduce to DBMS Map-Reduce (Hadoop)と Parallel DBMS (Vertica と DBMS-X) の性能を比較したところ、おおむね DB の方が性能がよく、ケースによっては 6.5倍も性能差があるという実験結果が、SIGMOD09 で発表されたらしい。原論文はここから PDF でダウンロードできる。 以下は DBMS2 というブログに書かれた、この論文を読んだ人の感想の翻訳。 Stonebraker, DeWitt, et al. MapReduce と DBMS の比較 5人の共著者(主筆者は Andy Pavlo っぽい)とともに、Map-Reduce 嫌いで知られ
―貴方の著書『キャズム』(原題:Crossing the Chasm)ライフサイクル イノベーション』(原題:Dealing with Darwin)は、日本でも良く読まれ、「キャズムを超える」という表現は、キーワードとして定着した感があります。現在のエンタープライズITの事情をどのようにご覧になられているか、お聞かせ下さい。 日本で私の本が読まれたことは非常に光栄です。現在でも、エンタープライズITのトレンドには非常に関心があります。大きくは、仮想化、SaaS、SOAといった領域です。これらの技術を私は2つの方向性でとらえています。 一つは、過去のレガシー資産を統合(Consolidate)する方向性、もう一つは統合した資産をプラットフォーム化する方向性です。レガシー統合の方向性で注目してきたのは、データセンターの仮想化とSOAです。 データセンターのサーバー運用は、すでに成熟段階にあり
2008年12月をもって、ヒューマンインタフェース学会のユーザビリティ専門研究会は、その活動の幕を下ろした。今回は、国内のユーザビリティ活動の活性化に貢献してきた、この研究会の消長についてまとめておくことにする。 この研究会は1995年に筑波大学で第一回の会合を開いた。当時、プロトコル解析をインタフェース研究に応用するなどで活躍されていた海保先生が呼びかけ人で、記憶では30人程の参加者が会場に参集した。この時期はISO13407の制定に関する情報が少しずつ紹介されるようになった時であり、ヒューマンインタフェース研究の関係者の間でユーザビリティに対する関心が高まりつつあった時代でもあった。会場でその後も継続的に活動を行うことが決定され、以来、計測自動制御学会のヒューマンインタフェース部会の談話会の一つとして「ユーザビリティ評価研究談話会」という名称で活動を続けることとなった。それはヒューマン
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます この連載の始めでは、「晩飯作り」を例に挙げ、「プロセス志向」を導入することによってものの見方がどう変わるかを確かめてみた。今回は、もう少し業務、あるいは企業全体のビジネスという視点から、プロセス志向、プロセスの見える化のメリットについて考えてみることにしよう。 改めて「ビジネスプロセス」って何なの? ここで、これまであまり明確に意識せずにきた「ビジネスプロセス」について触れておきたい。その定義をちょっと難しく言うなら、企業内で営まれている「ある目的を達成するために行う活動の連鎖」ということになる。具体的な例で、その意味するところを確認していこう。 たとえば、請求書を郵便で取引先に送る「郵送プロセス」を想定してみる。流れは図1のようになっ
不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 これはいい!って思いました。これ考えた長谷川さんすごい。金曜日の第3回情報デザイン・フォーラムで、コンセントの長谷川さんが紹介していたSite-it!。 これはいい!って思いました。これ考えた長谷川さんすごい。 どういうものかというと、プレゼンシートに書いてあったことをそのまま引用しておくと以下の通り。 ウェブサイトの典型的なページをテンプレート化した付箋ノートです。このSite-it!を用いて自由にブレインストーミングを行うことができます。白紙の付箋よりイメージがつかみやすく、PC+プロジェクターを使うより自由に議論ができ、そしてなにより紙なので安い!Site-it!によって、クライアントも巻き込んで、より柔軟にサイトストラクチャを議論してください。 これ使って、サイトの
2006年2月期、吉野家ディー・アンド・シーは牛丼なしで黒字転換を成し遂げた。 当初は新メニューのオペレーションをこなし切れずに店舗が大混乱に陥る。 それでも営業を続けられたのは経営への信頼と現場の実行力があったからだ。 牛丼の吉野家から、牛丼も売るメニューミックスの吉野家への進化を追った。 (文中敬称略)<日経情報ストラテジー 2007年3月号掲載> プロジェクトの概要 2003年末、米国でBSE(牛海綿状脳症)感染牛が見つかり、日本政府は米国産牛肉の輸入を停止した。全国の約1000店で牛丼を販売する吉野家ディー・アンド・シーは使用する牛肉の99%を米国からの輸入に頼っており、米国産牛肉の在庫が尽きる2004年2月に牛丼の販売を休止せざるを得なくなった。米国産以外の牛肉では吉野家の牛丼の味と品質を再現できず、かつ1000店規模で必要になる牛肉を新たに調達できないと判断したためだ。 それか
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