見どころ 現代に息づく伝統文化として茶庭や室礼空間などを、四季折々の表情で楽しむことができるほか、さまざまな催しもあり 日本文化を伝える学問・芸術サロン 施設がある有斐斎弘道館は、京都を代表する江戸中期の儒者・皆川淇園(1734-1807)が創設した「学問所」があったところ。現在の建物はその場所に建てられた数寄屋建築で、手入れの行き届いた四季を楽しませる庭園がその建物を包み、いかにも京らしい風情を醸し出す。淇園は「開物学」という独自の難解な学問を始めたことで知られる人だが、それより詩文や書画などにもたけた芸術家、文化人でもあり、当時の円山応挙、与謝蕪村らとも深い親交、交流があった。ちなみに施設名の有斐斎は淇園の号の一つである。施設は、こうした由緒ある学問所址にあらためて淇園にならい、その〈知〉と〈美〉の文化芸術の精神に学び、継承していこうと2009(平成21)年に開設された。以来、大広間、
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