忘れもしない、小学6年生の時の持久走大会。 私以外の生徒は数十分前にゴールし、ダントツのビリで校庭に戻ってきた、あの時。 全校生徒からの「あやのちゃん、がんばれ!ゴールまで諦めないで!」「負けないで!がんばれ!がんばれ!」との大声援を一身に受け、ビリなのに何故か凱旋パレードのような雰囲気の校庭を一周してゴールしたあの時。 「走れ、走れ、止まるな、走れ」 こだまするその声の真ん中で、私は、 あの時の校庭に、心の切り替えスイッチを置いてきてしまった。 私は切り替えができない。 今日もオンで、明日もオンだ。 オフに切り替えるのが、どうにもこうにも下手なのだ。 そんな私がリモートワークで働くことになって、ちょうど1ヶ月になる。 リモートワークといえば、家がオフィスでオフィスが家で、という状況。 もしかして私たち入れ替わってるぅ!?、状態なのだ。 心の切り替え弱者の私からすれば、リモートワークは「気