今こそ『平事の金』?(※イメージ)この記事の写真をすべて見る シリア内戦、過激派組織ISによるパリ同時テロなど物騒な出来事が続く。「有事の金」が急騰かと思いきや、どうも違うようだ。 「あまり影響は出ていません。米利上げ観測のほうが影響していますね」 そう話すのは、東京都内のGINZA TANAKA銀座本店の山田英和副店長。「債券に利子がつくなら」と、どうやら投資マネーが現物の金から債券などに逃げているようだ。 実際、金価格は米ドル建てで1トロイオンス=1060ドル台と2010年2月以来の低水準。一方で、日銀の黒田バズーカで円安にある日本では税込み小売価格は1グラム=4581円(12月4日時点)を推移する。「底値買い」の好機なのか。金の調査研究機関「ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)」元日本代表で経済アナリストの豊島逸夫氏に尋ねてみると、 「1グラム=4千円台半ばは『底値圏』といえる。