文=リアルサウンドブック編集部、取材協力=藤谷千明、画像提供=(C)をのひなお/Cygames,Inc. ※本記事は『明日、私は誰かのカノジョ』のネタバレを含みます。 人気コミックアプリ「サイコミ」にて週刊連載されている『明日、私は誰かのカノジョ』(以下、明日カノ)の人気が拡大中だ。4月12日深夜より、毎日放送/TBS系「ドラマイズム」枠にて、実写ドラマ版が放送開始予定。元けやき坂46(欅坂46)メンバーの長濱ねるをはじめ、本作のファンであることを公言する有名人も多く、マンガ好きのなかでムーブメントといえる状況が続いている。 本稿では、そんな『明日カノ』ブームに乗り遅れてしまった人のために、その魅力を解説したい。 共感を呼ぶ現代女性の肖像 どこか投げやりで、“諦め”のようなニュアンスも感じるタイトルに象徴される通り、『明日カノ』では恋愛/性愛を軸とした現代女性たちの肖像と、それを取り巻く社