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ブックマーク / www.tachibana-akira.com (8)

  • ISISの存在が突きつけるアラブ諸国の深刻な矛盾 – 橘玲 公式BLOG

    『マネーポスト』新春号に掲載された「ISISの存在が突きつけるアラブ諸国の深刻な矛盾(連載:セカイの仕組み第13回)を、編集部の許可を得てアップします。執筆時期は2014年11月です。 ************************************************************************ 内戦や紛争で統治が崩壊してしまったシリアとイラクでイスラーム系過激派組織が勢力を拡張している。 日のメディアは「イスラム国」と報じているが、この名称には問題がある。欧米はもとよりサウディアラビア(スンニ派)やイラン(シーア派)、さらには世界のムスリム(イスラーム信者)のほとんどがこの団体を「イスラーム」とも「国家」とも認めていないからだ。そこでここでは、欧米のメディアにならって「ISIS(アイシス)」と記すことにする。これは彼らの旧称である「イラクとシリアのイス

    ISISの存在が突きつけるアラブ諸国の深刻な矛盾 – 橘玲 公式BLOG
  • なんだ、“食糧危機”はウソだったのか【書評】 – 橘玲 公式BLOG

    すこし前のだが、川島博之氏の『「作りすぎ」が日の農業をダメにする』を紹介したい。 川島氏はシステム分析の専門家で、糧問題やエネルギー問題など、利害関係者の思惑によって議論が錯綜するやっかいな問題について、マクロのデータを冷静に分析したうえで現状を把握し、未来を予測することの重要性を強調する。書は、『「糧危機」をあおってはいけない』や『「料自給率」の罠』とともに、”糧自給率”や“糧安全保障”といった言葉に踊らされる日国内の議論がいかに不毛なのかを、国連糧農業機関(FAO)や国連人口局、世界銀行などの公開データを基に徹底的に暴いていく。 1950年に25億人だった世界の人口はその後爆発的に増加し、2011年には70億人に増えた。それと同時に、農業における科学技術革命によって1950年頃から米や小麦、トウモロコシなど穀類の単収が急増し、豚肉、鶏肉など肉の生産量も大幅に伸びて

    なんだ、“食糧危機”はウソだったのか【書評】 – 橘玲 公式BLOG
  • 政治家が官僚を叩くと日本はギリシアになる? – 橘玲 公式BLOG

    資料を整理していたら面白い研究を見つけたので紹介したい。日経新聞2012年5月21日(朝刊)の経済教室に、「日は南欧化するのか?」として、鶴光太郎慶大教授が寄稿した記事だ。 ここで取り上げられる問題は、次のふたつだ。 先進国のなかで、アングロサクソン(英米)のように小さな政府を志向する国と、ヨーロッパのように大きな政府を志向する国があるのはなぜか? 大きな政府を志向するヨーロッパのなかでも、財政が健全な北欧諸国と、不健全な財政に苦しむ南欧諸国に分かれるのはなぜか? その回答として、他人への信頼度(公共心)と福祉の規模をマッピングした研究がある。それが下図だ。 この図では、他人への信頼度(公共心)が低い国(ポルトガル、ギリシア、フランス、イタリア、スペイン)は福祉の規模が大きく、信頼度が高くなるにつれて福祉の規模は小さくなっていく(アングロサクソン国)が、より公共心が強まるとふたたび福祉国

    政治家が官僚を叩くと日本はギリシアになる? – 橘玲 公式BLOG
  •  “強欲の象徴”と神 アメリカ人という奇妙なひとたち (『(日本人)』未公開原稿3) – 橘玲 公式BLOG

    新刊『(日人)』の未公開原稿です。 世界金融危機の時の米財務長官(元ゴールドマンサックスCEO)ヘンリー・ポールソンの逸話が面白かったので書いたのですが、アメリカ人と神の問題は手に余るのでカットしました。 *********************************************************************** どうして新しいコートを着ているの? ドキュメンタリー映画監督マイケル・ムーアの『キャピタリズム―マネーは踊る』や、2010年のアカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞した『インサイド・ジョブ―世界不況の知られざる真実』(チャールズ・ファーガソン監督)などで〝強欲なウォール街〟を象徴する人物に挙げられているのが、ゴールドマンサックスの元CEOで、ブッシュ(息子)政権の財務長官として世界金融危機での金融機関の救済にあたったヘンリー・ポールソンだ。 ポ

     “強欲の象徴”と神 アメリカ人という奇妙なひとたち (『(日本人)』未公開原稿3) – 橘玲 公式BLOG
  • アカデミズムという虚構 旧石器遺跡捏造事件 (『(日本人)』未公開原稿2) – 橘玲 公式BLOG

    新刊『(日人)』の未公開原稿です。 原発事故責任を考えるうえで、日の“アカデミズム”とはどのようなところなのか(日で“学者”“専門家”と呼ばれるのはどのようなひとたちなのか)を示す格好のエピソードだと思いましたが、最終的に分量の関係でカットしました。その後の“ゴッドハンド”については、ほとんど知られていないと思います。 *********************************************************************** 2009年12月某日の夕刻、元文化庁主任文化財調査官・岡村道雄は東北のある駅に降り立った。そこで、10年ぶりにある男と再会するためである。 男は臙脂色のジャンパー姿で、土産を入れた紙袋を持って、駅の待合所に座っていた。すこし太って、白くなった髪を短く刈り、好々爺のような風貌だった。 男は岡村と対面すると、開口一番、「申し訳なか

    アカデミズムという虚構 旧石器遺跡捏造事件 (『(日本人)』未公開原稿2) – 橘玲 公式BLOG
  • あなたは“ゴミ”になれますか? 週刊プレイボーイ連載(53) – 橘玲 公式BLOG

    この連載を始めたのはちょうど1年前で、東日大震災と福島原発事故の直後ということもあり、この国の政治についてあれこれ意見を述べたのですが、最近はまったく書くことがなくなってしまいました。消費税や議員定数是正をテーマにしようとしても、これまでの記事のコピー(繰り返し)になってしまうからです。 コピーにはオリジナルがあります。それでは、日政治の深層にあるオリジナルとはいったいなんでしょう。 かつて自民党の長老議員は、「サルは木から落ちてもサルだが、議員は落選すればタダの人だ」と述べました。いまではこの言葉は、「政治家は落選したらタダのゴミ」とヴァージョンアップして、永田町で広く使われています。 ひとは誰でも“ゴミ”にはなりたくありません。学歴もプライドもひといちばい高い政治家ならなおさらでしょう。 2006年の偽メール事件で、「堀江貴文ライブドア社長(当時)が、衆院選出馬に際して自民党幹事

    あなたは“ゴミ”になれますか? 週刊プレイボーイ連載(53) – 橘玲 公式BLOG
  • 素晴らしきベーカムの未来 – 橘玲 公式BLOG

    『週刊新潮』からの依頼で寄稿した「ベーシックインカムは『橋下市長』の亡国政策」を、編集部の許可を得てアップします。 雑誌タイトルは『週刊新潮』編集部がつけたものなので、エントリーのタイトルは別のものにしています。 週刊誌の記事なので、個々のソース(参考文献等)は記載してありません。後日、追記のかたちでアップしたいと思います。 ********************************************************************** 年齢や性別、出自や能力のちがいにかかわらず、日人というだけで誰もが最低限の生活を保障される。そんな世の中になったらどんなに素晴らしいだろう。 橋下徹大阪市長率いる大阪維新の会は“生活最低保障制度の創設で貧困を根絶する”という理想を高く掲げる。この政策は、一般にはベーシックインカム(ベーカム)と呼ばれている。 ベーカムでは、日

    素晴らしきベーカムの未来 – 橘玲 公式BLOG
    shimooka
    shimooka 2012/07/04
    『仮に日本にベーカムが導入されたら、次の3つのことが確実に起きるだろう。1.強制労働 2.超監視社会 3.鎖国』なるほど。
  • 高校生のセックス相関図から幸福と不幸を考える – 橘玲 公式BLOG

    「 “モテキ”はなぜやってくるのか?」で“つながり”について書いたが、私たちはいったいどのようにつながっているのだろうか? ここでは、それを可視化してみよう。 以下の3枚の図版は、いずれもニコラス・A・クリスタキス/ジェイムズ・H・ファウラー『つながり 社会的ネットワークの驚くべき力』に掲載されているものだ。 1枚目は、白人生徒が大半を占めるアメリカ中西部の中規模高校(仮名で「ジェファーソン高校」)のセックス相関図だ。 色の濃い点が男子、色の薄い点が女子で、複数の異性とつき合っている場合は2方向(もしくは3~4方向)に枝が伸びている。 これを見るとわかるように、枝の末端にいる生徒を除けば、すべての生徒が複数の異性と性関係を持っている。でもこれは、「アメリカの高校は風紀が乱れている」ということではない。 そもそもなぜ、社会学者がこのようなセックス相関図を描くことができたのだろうか? それはこ

    高校生のセックス相関図から幸福と不幸を考える – 橘玲 公式BLOG
    shimooka
    shimooka 2012/04/26
    『因果関係はわからないが、「幸福なひととつき合っていると自分も幸福になり、不幸なひとのそばいにると自分も不幸になる」ということかもしれない』こういう可視化は面白い
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