五百蔵容の日本代表テクニカルレポート 若い力が台頭している森保監督率いる新生・日本代表だが、ロシアW杯で見られた「対世界」の課題をどう消化しようとしているのか? 『砕かれたハリルホジッチ・プラン』『サムライブルーの勝利と敗北』の著者である五百蔵容氏に、構造的視点で分析をお願いした。 先だって発売されました月刊フットボリスタ11月号本誌にて、「日本代表に見る「秩序」と「カオス」の天秤“集団的走力”という特質をどちらに使うか?」という一文を寄稿させていただきました。ロシアW杯における日本代表のサッカーを分析し、「攻守において局所的な数的優位を過剰に求め、別の局面やより危険なエリアにおいてリスキーな数的劣位を生み出してしまう」構造的な現象が存在するのではないか、との見方を提示しました。ロシアW杯では、特にコロンビアやポーランド、ベルギーといった、よりポジショナルにプレーできる戦術を備え、戦局全体