官能小説の逆襲が始まった。ご存知のように近年、出版不況は深刻化し、若者のエロメディア離れも加速する一方。そのため一時は滅びゆく産業と見なされていた“活字のエロス”だが、ここに来て完全に勢いを取り戻したという。今や他ジャンルから作家が続々と新規参入し、作品のバラエティ化も進んでいる。この新しいムーブメントを故・団鬼六氏や宇能鴻一郎氏が活躍した時代と区別するために、「ヌーベル官能小説」と呼ぶ動きもあるようだ。それにしてもネット上に無料のエロ動画が転がっている時代に、なぜ官能小説? 専門誌『特選小説』編集長の畠山健一氏が解説する。 「僕がこの業界に携わるようになった十数年前と今では、シーンが一変しています。ズバリ言うと、小説としてのクオリティが段違いに上がった。今はカラミでヌケるだけではダメ。緻密なキャラクター設定や細かいストーリー描写が読者から求められるんです。官能小説が特殊なジャンルではなく
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