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ブックマーク / econ101.jp (63)

  • スコット・サムナー「言語と失業」

    [Scott Sumner, “Language and unemployment,” Money Illusion, May 2, 2017] 地図はぼくの好物だ.先日,ランディ・オルセンがヨーロッパの失業を示すおもしろい地図にリンクを貼っていた: この地図を見る前から,フランスよりドイツの方が失業率が低いのは知っていた.そしてやっぱり,失業率は両国の境界で劇的な変化を見せている――ライン川流域がそれだ. きっと,ドイツの失業率の方が低いのは,労働市場規制がすぐれていることの反映なんだろうと想定していた.ところが,このグラフはそれと別の相違点を示唆している――言語のちがいもあるようだ.ゲルマン系言語圏はロマンス系言語圏よりも失業率が低いと仮定してみよう.言語と政府政策のどちらがより重要なのか検証するにはどんな手があるだろう? ひとつには,複数言語が話されている国がある点に着目するアプロー

    スコット・サムナー「言語と失業」
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2017/05/22
    “かんたんな答えはない.ただ,この地図が思考の食べ物なのはまちがいない.”
  • ジョセフ・ヒース 「『じぶん学』の問題」(2015年5月30日)

    The problem of “me” studies Posted by Joseph Heath 大学での「ポリティカル・コレクトネス」の問題についていろいろ言うジャーナリストは、まだたくさんいるのだが、言っていることはたいてい古臭いか、どこか的外れに思われるものばかりだ。私が見るところ、ポリティカル・コレクトネスの盛り上がりは90年代初頭に最高水位に達したが、そのあとはずっと凋落傾向にある(少なくとも教員の間での話で学生については別の問題だ)。この認知相違の一因は、不正確な語法にありそうだ。大学外の人々はポリティカル・コレクトネスという言葉の下にたくさんの別のものをまとめてしまうのだが、大学ではそれぞれ別の言葉が使われている。今日ここで書きたいのは、しばしばポリティカル・コレクトネスとされてしまうが、正確には「“じぶん”学」の問題として知られている、ある困った状況、傾向についてだ。

    ジョセフ・ヒース 「『じぶん学』の問題」(2015年5月30日)
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2017/03/15
    当事者研究の罠
  • ジョセフ・ヒース『私の考えを一変させるに至った10冊』(2015年7月5日)

    10 books that blew my mind Posted by Joseph Heath on July 5, 2015 | education 今現在、個人的には完全に真夏モードに入っているので、しばらくブログのエントリは軽い内容が増える予定だ。この機会に、過去に幾人かから寄せられてきた質問への返答を投稿しておこう。ということで、このエントリ、私の物事への見方に強い影響力を与えた(あるいは、私の思考を根源レベルで変更するに至ったり、私の卑小な考えを一変させたような)書籍10冊を挙げさせてもらっている。10冊からは古典を除いているので、全て第二次世界大戦終結以後に出版された書籍となっている。 1.ユルゲン・ハーバーマス『晩期資主義における正統化の諸問題』1973年 2.ユルゲン・ハーバーマス『コミュニケイション的行為の理論』1978年 3.タルコット・パーソンズ『社会体系論』1

    ジョセフ・ヒース『私の考えを一変させるに至った10冊』(2015年7月5日)
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2017/03/13
    なるほど
  • ジョセフ・ヒース『パンクは死んでいない』(2016年3月21日)

    Punk’s not dead… Posted by Joseph Heath on March 21, 2016 | culture 「反逆の神話」を書いたおかげで、音楽文化についての意見を今でも求められることがあります。いつもは断りますが、イギリスの音楽ライターであるジェミリー・アレンが持ってきたアイデアに興味を引かれたので、この記事 [1]訳注:音楽ライターのジェミリー・アレンによる「パンクはゴミだ。パンクは何も変えなかった」という記事を指す。 に対するインタビューを受けることにしました。 しかし、メールによるインタビューだったので、返事に大変な時間が掛かったうえに、恥ずかしながら大部分が没になりました。そこで、興味のある人向けにブログで全インタビューを掲載します。 問:『反逆の神話』の中で、カウンターカルチャーはシステムに対して脅威ではないと、あなたは主張しました。芸術は何も変え

    ジョセフ・ヒース『パンクは死んでいない』(2016年3月21日)
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2017/03/07
    “若者は、個人に向けて特化し希少化されたものとして市場を扱うことに慣れきっています。不順応性が資本主義を破壊するかもしれないという考え方は、無意味なものとして棄却されているでしょう。”
  • ノア・スミス「人的資本の資本たるゆえんは」

    [Noah Smith, “Why human capital is capital,” Noahpinion, February 25, 2017] 経済学者は,「資」という単語をゆるく使いがちだ.「資源を費やして構築でき,長期にわたって持続し,価値を生み出すのに使えるもの」ならなんでも資とされる.なんとも広義だ.たとえば,社会そのものだって資に該当しうる.また,典型的に,資と言えば「人的資」も含まれる.人的資とは,人がもつ技能・才能・知識を指す. たいていの経済学者が「資」をこんな風に定義するのはどうしてだろう? 実は,たんに経済学者が好んでつくる種類のモデルをつくるのにこういう定義がべんりだからだ.この点は,2年ほど前に学者くさいポストを書いて説明を試みた. とはいえ,「資」をこんな具合に広く定義するのを好まない人たちもいる.たとえば,経済学者のブランコ・ミラノヴィッ

    ノア・スミス「人的資本の資本たるゆえんは」
  • タイラー・コーエン「移民同化の真のジレンマ」

    [Tyler Cowen, “The real assimilation dilemma,” Marginal Revolution, February 23, 2017.] 移民をめぐる議論は,ラテン系移民の第2世代・第3世代の同化率に関心を集中させていることが多い.だが,いったんこれを脇に置いて,ラテン系以外でアメリカにやってくる人たちを考えてみよう.彼らがいかに急速に同化するかを見ると,ぼくは目を見張る.ここで言ってるのは,カナダ系だけの話じゃない(「このブログの著者2人のどちらが国境の北側出身でしょう」と出し抜けに聞かれて当てられます?) ラテン系以外の移民には,ロシア系もいればイラン系,中国系,インド系などなどいくとおりもある.ムスリム系移民の大半もそうだ.こうした人たちは,アメリカ生まれアメリカ育ちの人と文化的にそっくり同じになりはしない.でも,経済的・社会的な指標で見ると,こ

    タイラー・コーエン「移民同化の真のジレンマ」
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2017/02/24
    “移民の真の影響は,賃金や選挙結果に表れないこともよくある.むしろ,昔ながらのアメリカ生まれアメリカ育ちの人々の一部に同化の負担がかかることになる.”
  • ダロン・アセモグル, ジェームズ・ロビンソン 『植民地主義の経済的影響』 (2017年1月30日)

    Daron Acemoglu, James Robinson, “The economic impact of colonialism” (VOX, 30 January 2017) 今日の世界に観察される巨大な経済格差は、膨大な歴史過程を経て実現した経路依存的アウトカムであるが、そうした歴史過程の中でも一際重要なものに、ヨーロッパの植民地主義がある。最近のVoxebookから抜粋した稿では、植民地主義が幾つかの根源的、しかし不均一な形で近代の格差を形成してきた、その経緯を検討する。 稿の初出はVox eBook 『歴史に掛かる経済と政治の長影 (The Long Economic and Political Shadow of History)』 一巻。同書はこちらからダウンロード可能。 今日の世界に観察される巨大な経済格差は、一朝一夜にして出現した訳でないことは当然としても、前世紀

    ダロン・アセモグル, ジェームズ・ロビンソン 『植民地主義の経済的影響』 (2017年1月30日)
  • タイラー・コーエン 「ピーター・ナヴァロ ~経済方面における『トランプ大統領』の一番の指南役?~」(2016年8月1日、9月27日)

    タイラー・コーエン 「ピーター・ナヴァロ ~経済方面における『トランプ大統領』の一番の指南役?~」(2016年8月1日、9月27日) ●Tyler Cowen, “The economist whose ideas guide Trump the most”(Marginal Revolution, August 1, 2016) 「トランプの考えに最も強い影響を及ぼしている経済学者は誰か?」と尋ねられたら私なら「それはピーター・ナヴァロ(Peter Navarro)だ」と答えることだろう。ナヴァロはカリフォルニア大学アーバイン校に籍を置く経済学者だが、彼の経歴についてはブルームバーグに寄稿したコラムで詳述したばかりだ。その一部を引用しておこう。 ナヴァロは中国に批判的な [1] … Continue readingとドキュメンタリー映像を公けにしているが、いずれもトランプから賞賛されて

    タイラー・コーエン 「ピーター・ナヴァロ ~経済方面における『トランプ大統領』の一番の指南役?~」(2016年8月1日、9月27日)
  • ダロン・アセモグル, パスカル・レストレポ 『人間と機械の競争: 成長・要素分配率・職への示唆』 (2016年7月5日)

    ダロン・アセモグル, パスカル・レストレポ 『人間と機械の競争: 成長・要素分配率・職への示唆』 (2016年7月5日) Daron Acemoglu, Pascual Restrepo, “The race between machines and humans: Implications for growth, factor shares and jobs” (VOX, 05 July 2016) 歴史に名を残す多くの経済学者も、技術進歩が労働市場に不可逆的損失を及ぼすだろうと予言した点では誤っていたことが今では明らかになっている。稿では1970年から2007年の間に現れた新たなタイプの技能職に関する実証データを利用して、労働市場が、これまでのところは、資による職の置換に常に順応してきたことを示す。機械による職のオートメイト化、対するは労働者が担う複雑な新タスクの創出。この2つの競

    ダロン・アセモグル, パスカル・レストレポ 『人間と機械の競争: 成長・要素分配率・職への示唆』 (2016年7月5日)
  • タイラー・コーエン「ジェイン・ジェイコブズに関する事実」

    [Tyler Cowen, “Facts about Jane Jacobs,” Marginal Revolution, September 10, 2016] 1. ジェイコブズはペンシルバニア州スクラントンに生まれたが,1932年に NTC に引っ越している.早くも1935年にはニューヨークのさまざまな印象を綴った記事を『ヴォーグ』誌に連載している.それ以前には,ガールスカウトの雑誌『アメリカン・ガール』に詩を書いている. 2. ジェイコブズはアメリカ憲法の知的基礎に関するを1941年にコロンビア大学出版から刊行している.著者名は結婚前のジェイン・バツナー (Jane Butzner) で,書名は『憲法の籾殻』(Constitutional Chaff) だ.手稿が受理されたのとほぼ同時期に,拡張研究クラスをとりすぎたためにコロンビアから追い出されている.また,バーナードへの進学は

    タイラー・コーエン「ジェイン・ジェイコブズに関する事実」
  • アレックス・タバロック/タイラー・コーエン「ノーベル経済学賞はアンガス・ディートンが受賞」

    Alex Tabarrok “Angus Deaton wins the Nobel“(Marginal Revolution, October 12, 2015) プリンストン大学のアンガス・ディートンがノーベル賞を受賞した。世銀と協力しつつ、ディートンは途上国に関するデータを拡大するのに非常に大きな役割を果たしてきた。読者諸兄が世界の貧困が史上初めて10%を下回ったという記述を目にして、それをどうやって把握したのかをということを知りたいのであれば、その答えはディートンによる家計調査、データ収集、厚生の計測だ。ディートンの主要な貢献は、世界の貧困についての理解と計測だと私は考えている。 厚生の計測は言うは易し行うに難しだ。2つの異なる国の生活水準はどのように比べれば良いだろうか。所得を単に為替レートで換算してみたとしよう。残念だが、これはうまくいかない。全ての財が貿易されるわけではないか

    アレックス・タバロック/タイラー・コーエン「ノーベル経済学賞はアンガス・ディートンが受賞」
  • マーク・ソーマ 「ピケティの慨嘆 ~ヨーロッパはユーロ圏という名のモンスターを生み出してしまったのです~」(2015年3月10日)

    マーク・ソーマ 「ピケティの慨嘆 ~ヨーロッパはユーロ圏という名のモンスターを生み出してしまったのです~」(2015年3月10日) ●Mark Thoma, “Thomas Piketty on the Euro Zone: ‘We Have Created a Monster’”(Economist’s View, March 10, 2015) トマ・ピケティ(Thomas Piketty)がドイツのシュピーゲル誌のインタビューに応じている。そのほんの一部を以下に引用しておこう。 “Thomas Piketty on the Euro Zone: ‘We Have Created a Monster’”, Interview by Julia Amalia Heyer and Christoph Pauly: シュピーゲル誌: ・・・得体の知れない政治的な手段(impenetrable

    マーク・ソーマ 「ピケティの慨嘆 ~ヨーロッパはユーロ圏という名のモンスターを生み出してしまったのです~」(2015年3月10日)
  • タイラー・コーエン「音楽ジャンルは有名ミュージシャンの寿命にどう影響するか」

    [Tyler Cowen, “How a genre of music affects life expectancy of famous musicians in that genre,” Marginal Revolution, March 30, 2015] 〔死因は左から事故死,自殺,殺人,心臓関連,癌.〕 赤:死因の全体平均を大幅に上回っている. 青:死因の全体平均を上回っている. 緑:死因の全体平均を大幅に下回っている. 出典は Dianne Theodora Kenny.Ted Gioia 経由.Kenny はこう記している: あらゆるジャンルにわたって,男性ミュージシャンでは事故死(車両事故や過失による薬品過剰摂取を含む)が死因全体の 20 パーセントほどを占めている.だが,ロック・ミュージシャンの事故死はこれよりも高く(24.4%),さらにメタル・ミュージシャンはそれすら

    タイラー・コーエン「音楽ジャンルは有名ミュージシャンの寿命にどう影響するか」
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2015/04/07
    おい誰か検定しろ
  • タイラー・コーエン「トマ・ピケティに賛成できない理由」/「大著の読み方」

    (訳者補足:関連エントリがあります。) ●ピケティと同様のアイデアであるピケティの共著論文の紹介 ●クルーグマンのコメント ●ノア・スミスのコメント ●デロングのコメントのhimaginary氏による紹介 ●クルーグマンの書評英語) トマ・ピケティに賛成できない理由 Tyler Cowen “Why I am not persuaded by Thomas Piketty’s argument“(Marginal Revolution, April 21, 2014) フォーリン・アフェアーズに寄せた書評はこちら(Firefoxを使っていて開かない場合には、「新しいプライベートウィンドウで開く」を使うように)。ここではその全部には触れずに、ブログ読者のためにいくつかの点をやや異なった用語を使って言い換えてみたい。 1.収益率が経済の成長率より高くなったままならば賃金が上がる可能性が高い

    タイラー・コーエン「トマ・ピケティに賛成できない理由」/「大著の読み方」
  • ポール・クルーグマン「ウラジミール・プーチンのロシアはガタガタになってる」

    Paul Krugman, “Vladimir Putin’s Unraveling Russia,” Krugman & Co., December 26, 2014. [“Putin on the Fritz,” December 15, 2014; “Petrothoughts,” December 14, 2014] ウラジミール・プーチンのロシアはガタガタになってる by ポール・クルーグマン TOM/The New York Times Syndicate いかに迅速かつ疑問の余地なしにロシア経済の歯車が狂ってきたか,目を見張るものがあるね.石油価格急落が大きな原動力になってるのは一目瞭然だ.だけど,ルーブルの下落はブレント石油の下落より進んでいる――今年はじめから石油は 40 パーセント下落しているのに対し,ルーブルは半値になってる. なにが起こってるんだろう? えっとね,ウ

    ポール・クルーグマン「ウラジミール・プーチンのロシアはガタガタになってる」
  • クルーグマンコラム配信停止のお知らせ

    突然ですが、ご好評いただいているポール・クルーグマンのコラムですが、今月12月いっぱいをもって配信を停止します。 これまでの15ヶ月間、クルーグマンコラムは多くの人に読まれてきました。クルーグマンの知名度もさることながら、現在の日のメディアになかなか見られないリベラルな視点からの経済分析が多くの読者を獲得できた一番大きな理由だと思います。毎月概ね7万ビューある当サイトですが、その半分はクルーグマンのコラムがたたき出している数字です。 にもかかわらず配信を停止するに至ったのはニューヨーク・タイムズ紙からの配信料金の値上げ、円安なども負担増加の要因ですが、皆様からの寄付を主な財源として運営していくには充分な資金が持続的に確保できなかったことが最大の理由です。 現在のところ、大変ありがたいことに毎月980円の支援をいただけるCloud Paymentに登録いただいている方は約30名ほどおられま

    クルーグマンコラム配信停止のお知らせ
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2014/12/16
  • ポール・クルーグマン「ユーロ圏危機 2.0」

    Paul Krugman, “The Eurozone, Back in Crisis,” Krugman & Co., October 17, 2014. [“Europanic 2.0,” The Conscience of a Liberal, October 11, 2014] ユーロ圏危機 2.0 by ポール・クルーグマン Angelos Tzortzinis/The New York Times Syndicate 国際金融経済学を研究してる人なら誰だって「ドーンブッシュの法則」に聞き覚えがある:「危機の到来までには思った以上に時間がかかるが,ひとたび起これば思った以上に急速に展開する」.経済学者の故ルディ・ドーンブッシュが1997年のインタビューで語った言葉だ. 最近のユーロ危機も同様だ.しばらく前に,ユーロ圏のマクロ経済政策を牛耳っていた緊縮派は,そこそこ成長が上向いたの

    ポール・クルーグマン「ユーロ圏危機 2.0」
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2014/10/29
    “ドイツはいまだに,この危機全体を無責任財政の報いだと考えて譲らないつもりらしい.”
  • ポール・クルーグマン「経済学における物語の役割」

    Paul Krugman “The Role of Storytelling in Economics,” Krugman & Co., October 24, 2014. [“Jean Tirole and the Triumph of Calculated Silliness,” The Conscience of a Liberal, October 14, 2014] 経済学における物語の役割 by ポール・クルーグマン Studio Tchiz/The New York Times Syndicate フランス人経済学者ジャン・ティロールのノーベル経済学賞の話題には,ちょっと乗り遅れちゃった.すでに,大勢の人たちが彼の業績について大事なことをあれこれと言ってくれてる.でも,彼を最重要人物として擁してる新しい産業組織論が実際にやったことについて,まだぼくにも有益なことが言えそうだ―

    ポール・クルーグマン「経済学における物語の役割」
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2014/10/29
    “新しい産業組織論がつくりだしたのは,解決策というよりは,とある態度だった.……新しい産業組織論は,定理を証明するかわりに物語を語ってもかまわなくしてくれたんだ.”
  • ポール・クルーグマン「30年代の再演:ヨーロッパは間違った教訓を学びつつある」

    Paul Krugman, “Europe Is Learning The Wrong Lessons,” Krugman & Co., September 19, 2014. [“The Structural Fetish,” The Conscience of a Liberal, September 9, 2014; “Replaying the 30s in Slow Motion,” The Conscience of a Liberal, September 15, 2014.] ヨーロッパは間違った教訓を学びつつある by ポール・クルーグマン Akos Stiller for The New York Times/The New York Times Syndicate 先日の『フィナンシャル・タイムズ』に,いま出現しつつある「ドラギノミクス」の方針に関する割とよさげな記事

    ポール・クルーグマン「30年代の再演:ヨーロッパは間違った教訓を学びつつある」
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2014/09/22
    バカなのは日本人だけじゃなかったというのは良いニュースなわけがない
  • ラルス・クリステンセン 「カルヴァン主義経済学 ~経済問題を道徳劇に見立てる愚~」(2011年10月20日)

    ●Lars Christensen, “Calvinist economics – the sin of our times”(The Market Monetarist, October 20, 2011) 数日前に、同僚の一人とギリシャの経済情勢について意見を交わしていた時のことだ。私は、概ね次のように語った。ギリシャ政府は、支払い不能(insolvent)に陥っていて、遅かれ早かれ何らかのかたちでデフォルト(債務の不履行)を宣言せざるを得ないのは誰の目にも明らかだ。それなのに、債務の返済を求めて、ギリシャ政府に財政緊縮をもっと徹底するよう圧力をかけるのは馬鹿げている。支払い不能であることが明らかなギリシャ政府にさらにこれ以上国債を発行する(借金を重ねる)よう求めるのと同じくらい馬鹿げている。 私の意見を聞いていた同僚は、次のように語った。ギリシャ政府は、「借りたものをちゃんと返すべき

    ラルス・クリステンセン 「カルヴァン主義経済学 ~経済問題を道徳劇に見立てる愚~」(2011年10月20日)
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2014/09/22
    “私は決してケインジアンではないし、財政緊縮はギリシャにとって悪いことだとは必ずしも思わない。しかしながら、「カルヴァン主義経済学」(Calvinist economics)とでも呼べる発想には強く異を唱えるつもりだ。”