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  • 大学非常勤講師はなぜ大変なのか? - Willyの脳内日記

    学歴ワーキングプアが社会的に注目されるようになって久しい。 特に大学非常勤講師が経済的に非常に厳しい環境に置かれていることはよく話題になる。 52歳大学非常勤講師「年収200万円」の不条理 しかし、こうしたストーリーにネットでは結構厳しいコメントがつく事が多い。 上の記事に対するコメントには例えばこんな感じのものがある。 年収200万という極貧生活なのに同情を得られない大きな理由の一つは 表向きの時給が高い事だろう。まとめサイトによれば 「首都圏の大学での平均的な金額は1週間に1回(1コマ)90分の授業で1万円」 とのことで、これは知人などから聞く水準とも概ね合致する。 時給にすれば6700円と言ったところだ。 ただこれは講義する時間で考えた時給の話である。 例えば顧客の前でのプレゼンするのがメインの仕事であるビジネスマンに、 時給6700円でプレゼンの時間しか給料が出なくても高いと思う

    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2018/06/16
    “例えば顧客の前でのプレゼンするのがメインの仕事であるビジネスマンに、時給6700円でプレゼンの時間しか給料が出なくても高いと思うだろうか。”
  • 大学教員「1600万貰えるから海外移籍」から考える頭脳流出問題 - Willyの脳内日記

    一橋大学の川口康平氏が香港科技大のビジネススクールに移籍するにあたり、 研究環境面で一橋が特別負けているとは思いません, じゃあ何が違うのかというと,あれですね,給料です. 具体的にいうと,一橋の給与は昨年,各種手当を全部ひっくるめて634万円でした. 科技大のオファーはというと,USD144K,日円で1500-1600万円です. 最高税率は15%らしいので,手取りの変化率は額面以上になります. 等とツイートして話題になっている(ツイッターアカウントはこちら)。 そこで日の伝統的な職場の外資・外国への人材流出について いくつか類型を分けて何が問題なのか考えてみたいと思う。 (1)官僚の人材流出 上位官庁に国家公務員総合職で入省する若手官僚の間では、20〜30代のうちに 見切りをつけて外資のコンサルや金融、ITなどに転出するケースが後を絶たない。 もちろん給料は最低でも2倍以上になるだろ

    大学教員「1600万貰えるから海外移籍」から考える頭脳流出問題 - Willyの脳内日記
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2017/08/19
    “大学研究者の待遇の問題は、究極的には日本人が「日本の学術研究のレベルなどどうなっても大した問題ではない」と考えているいうことから生じる二次的な問題なのである。”
  • 数学のできない大学生を見て思うこと - Willyの脳内日記

    先日、「大数の法則と中心極限定理を恋愛小説風に語ってみる」 というおちゃらけ記事を書いたが、それにはきっかけがあった。 それは、数学のできない大学生のことだ。 私がいるWS大(学部)は入学が易しい。 出願者の母集団は米国のごく平均的な高校生だと思われるが、 その約80%に入学許可を与えている。 大学は入学した全ての学生に対して 数学を最低1科目履修する事を義務付けているので、 かなり数学が苦手な学生も何らかの科目を履修することになる。 私は昨年、そうした数学が苦手な学生向けのコースを受け持った。 学生の数学的知識は、日の公立中学3年生と同じくらいであったように思う。 公立中学と同じように、できる子は結構できるし、 できない子は平面上の直線の式も覚束ないという感じで、バラツキも結構大きい。 ちなみに、日では「分数ができない大学生」というのが昔話題になったことがあったが、 アメリカの簡単な

    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2017/05/24
    “数学が極端に出来ない学生というのは、実は「言語能力の低さが数学の試験によって露呈した」だけであって問題は数学力ではないのではないか”
  • 高騰する米国の教科書価格 - Willyの脳内日記

    8月下旬になり米国の大学では新年度を控えて、授業準備をする時期だ。今学期担当する授業は2コースとも自分で教科書を選んだのだが、教科書の値段があまりにも高騰していて驚いている。 大学院向けの教科書の値段は、一昔前まで一冊100ドル程度であることが多かった。しかし、今学期使う教科書は、4年前に自分で購入した時には174ドル、現在は270ドルだ。たった4年間で実に50%以上の値上がりである。これはアマゾンでの割引価格で、定価は342ドルだそうだ。 学部初級向けの教科書の値段も高騰している。私が現在の大学に就職した6年前、教科書の値段は150ドル強のものが多かった。米国の学部初級の教科書と言えば、簡単な内容に回りくどい説明をつけて1000ページ位に膨らませたような代物なので、それでも馬鹿らしいほど高いと感じていたが、今年選んだ教科書の販売価格は272ドルである。 私が特別高い教科書を選んだというわ

    高騰する米国の教科書価格 - Willyの脳内日記
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2015/08/23
    “どうでもいいことまで延々と書いてしまうのが、多民族国家である米国の文化のだめなところである。”
  • 複雑怪奇な米国の大学の学費 - Willyの脳内日記

    先日、渡辺由佳里氏が娘をコロンビア大学に通わせるのに「わが家は年に600万円以上支払った」とブログに書いて話題になったので、米国の大学の学費について知っている範囲で少し書こうと思う。 米国の大学、特に名門私大の学費に関しての特徴は、人によって払っている額がまちまちだという事だ。日人の大好きなハーバード大の来年度の正規の学費は寮費を含めて64400ドル(約792万円)だが、年収6万5千ドル以下の世帯の子供は持ち出しなしで通えると謳われている。実際には世帯収入の他、世帯の資産、そして学生の資質によって、奨学金の額が決まってくる。多くの大学が謳う"need-blind admission"が実際に行われているかどうかはかなり疑わしいとの議論があるし(そもそもどの項目を考慮しなければ need-blindと言えるのか?統計的には郵便番号だけでもかなりの情報が得られてしまう)、仮に admisso

    複雑怪奇な米国の大学の学費 - Willyの脳内日記
  • 時系列の定常性の判定は難しい - Willyの脳内日記

    私は時系列解析の中で、 ボラティリティが変動するモデルというのをやっているのだが このモデルでは「変動の大きさ」自体が変動していくので、 どんどん変動が大きくなって時系列の分散が無限大に発散して しまうということが起こりうる。 実際、一分毎、一時間毎、といった高頻度の金融時系列データで 当てはまりが良いとされる fractional モデル(ショックの影響が長く続く モデル)では、特にこの問題が難しく、定常解の存在が示されて いないだけでなく、一部の研究者は定常でないということを 信じているほどだ。 このモデルに限らず、 現実の時系列定常性を持っているか どうかというのは重要な点だ。 池田氏のブログに少し気になる主張があった。それは、 「金融政策によって自然産出水準は変わらない」 というものだ。経済の自然算出水準は deterministic な部分 (予め推定された労働者数、技術進歩、資

    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2009/11/10
    参考になる。しかし当面の問題は(いわゆるリフレ派の立場からすれば)あくまで短期であって、「金融政策は長期的に無効」でもとりあえず構わないレベルの話では?
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