データ・センターのサービスに不満を持つユーザーは多い。本誌が2月に実施した読者モニター へのアンケートでは,「コストが高い」,「拡張要件に即応できない」といった声が挙がっていた。こうした不満を解消し,ユーザーの“わがまま”に応えるのがリソース・オンデマンド型サービスである(図1)。 図1●リソース・オン・デマンド型サービスの提供形態 サーバー,ストレージのリソースを仮想化技術を使って分割して提供。企業ユーザーはITリソースを必要に応じて月額料金で利用できる。 [画像のクリックで拡大表示] リソース・オンデマンド型サービスによって,ユーザーは突発的な短期プロジェクトやテスト環境構築に対応できるようになる。一時的に,しかも望んだ分だけ,使用するリソースを増やせるからだ。 例えば,EC(電子商取引)サイトを既に運用しているユーザーであれば,「キャンペーン・サイトを2カ月限定で開設したい」という際