[photo by vagabondfcr] 人は道徳観念を持つ社会的な生物です。ひとことで道徳観念といっても、それは不変的なものではなく、時代とともに変化してきています。長い時間をかけて発展してきた人の道徳観念のルーツを、イヌ科の動物が遊ぶ時に見せるルールに垣間見ることができると、アメリカの科学雑誌『Scientific American』で紹介しています。 米国コロラド大学ボルダー校、生態学、進化生物学の名誉教授 Marc Bekoff 博士らによりますと、イヌ科の動物(イヌ、オオカミ、コヨーテ)が社会的な集団生活を送ることができるのは、道徳観念を持っているからであり、時に激しくなりがちな遊びが戦いへと発展しないために、彼らたちは4つの規則に従って遊びをしていると言っています。 (1)分かりやすく伝えること イヌたちは遊びに誘う時、“お辞儀のポーズ”をします。前脚を伸ばして頭を低くし、