「ザ・思いやり」の一場面。米ハリウッドで、バクレーさん(左)が日本の「思いやり予算について説明すると、右のフランス人男性は言った。「そこまで思いやるならフォアグラを食わせればいい」 安倍晋三首相のスローガンといえば「日本を取り戻す」だが、安全保障や経済に関するその政策を見ていると「米国追従ではないのか」と疑問に思われるものが目につく。日米関係のあり方は、戦後70年間、この国で議論され続けたテーマでもあるが、改めて考えたい。日本はアメリカの「属国」か−−。【小林祥晃】 外国人も驚きの厚遇/基地の提供「負担」のはずが「負い目」に ある在日米国人男性が最近製作した映画が静かな話題となっている。タイトルは「ザ・思いやり」。日本が負担する在日米軍駐留経費、いわゆる「思いやり予算」について「なぜ日本はそこまでするのか」との素朴な疑問を投げかけるドキュメンタリーだ。市民グループなどが各地で自主上映会を開