「人生は、途中からじゃ変えられねぇーってことだよ! 絶対、無理なんだよ!」 これは、TBS系ドラマ『下剋上受験』の中で、中卒の父(阿部サダヲ)が叫んだセリフである。小5の愛娘も落ちこぼれだったが、「佳織は、まだ間に合うから……」と、親子で最難関中学に挑んだ感動の実話だ。 このドラマよりも話題になったのが、芦田愛菜ちゃんの名門女子中学合格だろう。ただでさえ芸能活動で忙しいはずなのに、どうやって最難関校に入れたのか。子を持つ親ならば誰もが関心を持つところだ。 それにしても、子供の教育が重要であることは言うまでもないが、中学受験というのは早すぎではないか。遊び盛りの子供たちが、遅くまで塾に通い、家では勉強漬けである。なぜ、そこまでして中学受験に駆り立てられるのか? 実は、中学受験が人生に及ぼす影響は、まったく侮れないのである。 東大合格者数(2016年)で断トツ1位の開成は、その生徒たちの7割以