日立製作所は2017年10月24日、人工知能(AI)を使って生産計画や配車計画を自動生成する「Hitachi AI Technology/計画最適化サービス」の提供を開始した。第1号ユーザーとなったのは新日鉄住金。2018年2月から本格的な実証環境を構築する予定だ。日立は製鉄に限らず、化学や食品、エネルギー、物流、流通など「計画業務」を抱える様々な業種の需要を狙う。 「熟練者しか知らない計画業務のノウハウをシステムで再現できる」と日立の柳田貴志産業システム本部第一システム部主任技師は話す。サービスの中核になるのが、多数の制約条件を満たす解を見つける「数理最適化技術」とAIを組み合わせた「Hitachi AI Technology/MLCP」だ。日立は10年以上前から鉄道会社でダイヤ作成に携わるなどして数理最適化技術を磨き上げ、新サービスに応用した。 MLCPには2個のAIを盛り込み、それぞ