気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 先日テレビで、葬儀の司会のコツを教えていた。 局のアナウンサーと、そのみちの本職が原稿の読み比べをするという趣向だ。まず女性アナウンサーが、抑揚をつけて原稿を読み上げた。いかにも弔いの気持ちを込めましたというふう。原稿を膝元に下ろすと、ギャラリーから拍手が起きた。噛んだり、よどむこともなく、できばえは満点。 番組の進行役が「どうですか」と尋ねると、「うまいですよね」とプロ。「でも、上手じゃないほうがいいんですよね」。 いま以上にうまくやれるの。だったら、お手本を見せてもらおうじゃないかと、本職の彼女に視線が集まる。 姿勢が違っていた。アナウンサーは、カメラに顔が映るよう、しっかり正面を向いていたのに対して、うつむきかげん、前髪が目を塞いで、ち