2013年12月4日、ユネスコの無形文化遺産に「和食;日本人の伝統的な食文化」が登録された。日本の無形文化遺産登録は、歌舞伎や結城紬などに続く22件目で食文化としては国内初となる。日本政府は登録に向けての提案概要として「新鮮で多様な食材とその持ち味の尊重」「栄養バランスに優れた健康的な食生活」「自然の美しさや季節の移ろいを表現した盛りつけ」「正月行事などの年中行事との密接な関わり」を和食ならではの特色として挙げた。 農林水産省の2006年の資料によると、日本食レストランは世界で合計2万5000~3万店舗あるという。こうしたレストランには伝統的な和食だけでなく、ラーメンやカレーライスといった他国の食文化と結合した日本食を扱う店舗も含まれる。和食・日本食は、すでに多くの国々で親しまれており、今回の無形文化遺産登録は、こうした多様な和食文化が、今後数年、改めて世界から注目を集める大きなきっかけに